「マウスピース矯正って、どのくらいの期間がかかるんだろう」
「一日どのくらいつけていたらいいの?」
歯の矯正を考えるとき、どのくらいの期間がかかるのかは気になるポイントです。
この記事では、マウスピース矯正の治療期間やマウスピース矯正のメリットなどを解説します。
目次
【治療法別:矯正期間早見表】
矯正期間 | 対応できる症例 | |
マウスピース矯正(部分) | 6ヶ月〜1年半程度 | 対応外の症例あり |
マウスピース矯正(全体) | 1〜2年程度 | 対応外の症例あり |
ワイヤー矯正(表側) | 1〜3年程度 | 幅広い症例 |
ワイヤー矯正(裏側) | 1〜3年程度 | 幅広い症例 |
マウスピース+ワイヤー矯正 | 1〜2年程度 | 幅広い症例 |
上記の表は、あくまで目安です。症例によって治療期間は異なります。
また、どのような矯正方法であっても矯正期間でキレイに並んだ歯が元の位置に戻らないように固定するための「保定期間」というものもあり、おおむね1~2年が必要となります。
より詳しく知りたい方はぜひ、hanravi(ハナラビ)の公式LINEまでお気軽にご相談ください。
1. 【およそ6ヶ月〜3年】マウスピース矯正の期間を症例別に紹介
マウスピース矯正の治療期間は、「歯をどのくらい動かすのか」「どのような症状なのか」といった要素によって大きく変わります。
マウスピース矯正の治療期間は、おおよそ6ヶ月〜3年程度だとされています。
ここでは、具体的な症例によって、マウスピース矯正の治療期間がどれくらい変わるのか解説します。
おおまかな治療費用と合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)すきっ歯:1ヶ月〜1年程度
歯と歯の間に隙間が生じて離れている状態を「すきっ歯」と呼びます。
すきっ歯を治すには、矯正器具で隙間をなくして歯を中にいれる治療が必要になります。
軽度のすきっ歯であれば、比較的短期間で治療が完了するケースが多いです。
手法 | 矯正期間 | 費用感 |
---|---|---|
マウスピース(部分) | 1ヶ月〜1年程度 | 10万〜60万円程度 |
マウスピース(全体) | 1ヶ月〜1年程度 | 45万〜80万円程度 |
ワイヤー(表側) | 1ヶ月〜1年程度 | 30万円〜100万円程度 |
ワイヤー(裏側) | 1ヶ月〜1年程度 | 50万〜120万円程度 |
マウスピース+ワイヤー矯正 | 1ヶ月〜1年程度 | 80万円程度 |
(2)出っ歯(上顎前突):3ヶ月〜2年程度
上の歯が下の歯と比べて極端に出ている状態を「上顎前突(出っ歯)」と呼びます。
上顎前突を治すには、矯正器具を使って、出ている歯を中に入れる治療が必要です。
日本人は出っ歯の割合が非常に多く、歯科矯正でも多くの事例が見られます。
すきっ歯ほどではありませんが、症状によっては比較的短期間で治療が完了します。
手法 | 矯正期間 | 費用感 |
---|---|---|
マウスピース(部分) | 6ヶ月〜1年程度 | 30万〜60万円程度 |
マウスピース(全体) | 3ヶ月〜1年半程度 | 45万〜80万円程度 |
ワイヤー(表側) | 1〜2年半程度 | 60万円〜110万円程度 |
ワイヤー(裏側) | 1〜2年半程度 | 80万円〜150万円程度 |
マウスピース+ワイヤー矯正 | 2年程度 | 80万円程度 |
(3)叢生(八重歯・歯のガタツキ):3ヶ月〜3年程度
歯の大きさに比べて顎が小さく、歯が並びきらず、重なっている状態を「叢生(そうせい)」といいます。
一般的に犬歯が外側に出ていることを「八重歯」と呼び、八重歯も叢生の一種です。
叢生を治すには、矯正器具を使って歯の並ぶスペースを確保して、綺麗に並べる治療が必要です。
叢生は患者様によって歯並びの状態が大きく異なるため、治療期間も3ヶ月〜3年程度とバラつきやすいです。
手法 | 矯正期間 | 費用感 |
---|---|---|
マウスピース(部分) | 6ヶ月~1年程度 | 30万〜60万円程度 |
マウスピース(全体) | 3ヶ月~1年半程度 | 45万〜80万円程度 |
ワイヤー(表側) | 1~2年半程度 | 60万円〜110万円程度 |
ワイヤー(裏側) | 1~2年半程度 | 80万円〜150万円程度 |
マウスピース(部分)+ワイヤー矯正 | 2年半〜3年程度 | 80万円〜120万程度 |
マウスピース(全体)+ワイヤー矯正 | 2年半〜3年程度 | 120万円〜150万程度 |
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
2. なぜ歯の矯正には時間がかかる?仕組みとポイントを解説
矯正は時間がかかるものだと感じる人が多いと思います。
なぜ矯正には時間がかかるのか、歯の仕組みを通して解説していきます。
(1)歯列矯正によって歯が動く仕組み
歯を支えるための骨である歯槽骨(しそうこつ)と歯根の間には、歯根膜(しこんまく)という弾力のある薄い膜があります。
歯根膜は、歯にかかる力を吸収・緩和して、直接歯槽骨に力が伝わるのを和らげるクッションのような役割を持っています。
矯正によって、歯に力がかかると歯根膜に力が伝わり、力がかかっている側の歯根膜は引き伸ばされ、動く方向側の歯根膜が縮みます。
歯根膜は、一定の厚さを保つために戻ろうとする性質を持っているます。
そのため、動く方向側の骨は元の厚さに戻るために骨を溶かす細胞(破骨細胞)をつくり、骨を溶かすのです。
一方、力がかかって伸びた歯根膜は元の厚さに戻ろうとして、骨を作る細胞(骨芽細胞)を作り、骨を新しく作り出します。
「歯に力をかける⇒骨を溶かす⇒骨を作る」と繰り返し行われる骨の代謝によって歯が動いていき、これを繰り返す行うのが歯列矯正です。
よくある間違いとして挙げられるのが、「強い力をかければ早く矯正が完了できる」ということです。
強い力をかけたからといって、歯が正しく動くわけではなく、強い力がかかったために歯茎や神経にダメージを与えてしまう恐れもあります。
正しく矯正をするには、適切な力をかけていくことが必要となるのです。
(2)矯正後の戻りを防ぐ「保定期間」も必要
矯正で歯を動かし終わった後に必要となるのが保定期間です。
保定期間とは、リテーナーという保定装置を使って、歯の後戻りを防ぐ期間のことをいいます。
歯の性質として元の位置に戻ろうとするので、綺麗な歯並びを維持しつづけるためにはリテーナーを装着して保定する必要です。
一般的に、保定期間は矯正治療を行なった期間と同程度必要だとされています。
仮に矯正治療に2年かかった場合、保定期間も2年間必要ということです。
矯正治療が本当に完了するためには、これだけ長い時間がかかるということを覚えておきましょう。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
3. 長期間の治療に向いている?マウスピース矯正のメリット・デメリット
長期間の治療が必要となる歯科矯正において、マウスピース矯正はさまざまなメリット・デメリットがあります。
両方を知っておくことで、自分に向いた治療方法を選択してください。
(1)メリット:目立ちにくい、取り外し可能
マウスピース矯正の大きなメリットは、「目立ちにくい」「取り外し可能の2点が挙げられます。
まず「目立ちにくい」についてですが、透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立ちません。
人前で話す機会が多い方や、接客業の方でも周囲に気づかれずに矯正治療を行うことができます。
「取り外し可能」については、マウスピース矯正は食事や歯磨きのときなど、自分でマウスピースを取り外すことができます。
従来のワイヤー矯正では難しかった、普段通りの食事や歯磨きを続けることが可能です。
ワイヤー矯正の場合、場合によっては数年かかる歯科矯正の最中、ずっと矯正装置を付け続ける必要があります。
そのため、人と会って話すときや食事中など、常にワイヤーがあり話しにくい・食事しにくい・歯を磨きにくいといったストレスにさらされてしまうのです。
その点、マウスピース矯正は透明で目立ちにくいので、外見を気にする必要がありません。
また矯正装置を外して歯磨きなどの口腔ケアもしっかり行えるため、矯正期間中の虫歯・歯周病も予防できます。
(2)デメリット:自己管理が必要、対応しない症例もある
マウスピース矯正には、メリットだけでなく、いくつかデメリットも存在します。
代表的なものとして挙げられるのが、「自己管理が必要」「対応しない症例もある」です。
まず「自己管理が必要」について、マウスピース矯正では、治療の成功に患者自身の努力が大きく関わってきます。
毎日のマウスピースの装着時間を守ることはもちろん、食事や歯磨きの度にマウスピースを着脱する必要があるため、手間と時間がかかるからです。
また、マウスピースの紛失も注意が必要です。
「対応しない症例もある」については、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて、重度の症例に対応できないケースが多いとされています。
ワイヤー矯正のほうが歯を動かす力が強いため、歯並びの状態によってはマウスピース矯正を選択できないケースもあります。
自己管理に自信がなかったり、歯並びの状態が悪いといった場合は、ワイヤー矯正による治療を選択しましょう。
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。
4. マウスピース矯正期間を長引かせない5つのポイント
マウスピース矯正は、症例によって変わりますが、短くて数ヶ月、長ければ3年ほどの期間がかかります。
しかも、矯正治療の方法を間違えたり適切にマウスピースを装着しないと、治療がさらに長引いてしまうこともあるのです。
矯正治療を長引かせないために、次の5つのポイントを実践してください。
(1)経験豊富な歯科医師・歯科医院を選ぶ
矯正治療では、歯科医師の技術力や経験が治療期間を大きく左右する場合があります。
そのため、マウスピース矯正を始める際には、矯正完了のイメージをしっかりと確認し、信頼できる歯科医師のもとで矯正を始めるようにしましょう。
経験が少ない歯科医師や矯正を専門に扱っていない歯科医師も中にはいますので、担当する歯科医師は事前に確認しておくことをおすすめします。
hanravi(ハナラビ)のマウスピース矯正では、経験豊富な歯科医師がいるため、自分に合った予算や期間でプランを選ぶことが可能です。
(2)アタッチメントを使用する治療プランを選ぶ
アタッチメントとは、マウスピース矯正装置が歯にかける力を調整するために装着する樹脂で作られた目立ちにくい突起物です。
アタッチメントを使用する治療プランを選ぶことで、通常のマウスピース矯正に比べて、力の調整を上手くコントロールすることができます。
その結果として通常よりも短期間で矯正を完了させることが可能となります。
マウスピース矯正では、アタッチメントを装着する治療方法を選択してくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。
(症状によってはアタッチメントが不要な場合もあるため、歯科医師の説明をしっかり聞くようにしましょう)。
(3)チューイーをしっかりと噛む
マウスピース矯正において矯正装置がしっかりと装着できているかどうかで期間や効果が大きく変わってきます。
その際に活躍するのが、チューイーという矯正マウスピースを歯にフィットさせるシリコン製のチューブです。
チューイーを噛むことで、マウスピースを歯にしっかりと装着できるため、矯正期間の短縮に繋がります。
マウスピース矯正では、日常的にチューイーを噛むように心がけましょう。
(4)決められた時間の装着を守る【目安は1日最低20時間】
マウスピース矯正では、理想的な装着時間は1日あたり最低20時間とされています。
基本的にご飯を食べるときや歯を磨くとき以外は装着するのが推奨されます。
装着時間が20時間未満の場合は、矯正効果も大きく変わり、計画通り歯が動かずに矯正期間が伸びることもあるため、20時間以上装着するようにしましょう。
(5)虫歯予防を徹底する
虫歯になった際、虫歯の治療によって歯の形が変わった場合にマウスピースが合わなくなると矯正期間が伸びてしまいます。
虫歯になって矯正期間の延期や追加費用がかかるなどということにならないために歯磨きや糸ようじを行い、歯のケアを徹底しましょう。
5. hanravi(ハナラビ)なら治療期間や仕上がりまで丁寧にサポート
この記事では、歯列矯正にかかる期間やその理由、矯正が長引かないようにする5つのポイントについて紹介しました。
歯の矯正には一定の時間がかかるため、腰をすえて行う必要があります。
だからこそ、専門の歯科医による事前の診療の質や、治療中の丁寧なサポートが大切。
hanraviでは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも詳しい、厳選された専門の歯科医師とのみ提携しています。
矯正経験が豊富な医師が治療を担当するので、安心して矯正ができます。
また、月々3,600円(税抜)※と非常にリーズナブルな価格で歯科矯正を受けられます(※Basicプラン年利2.5%で91回払いの場合)。
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- マウスピース+ワイヤー矯正により目立たず短い期間で矯正が可能に
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hanravi(ハナラビ)では、大学病院出身の経験豊富な歯科医師がつき、矯正開始〜矯正完了までサポートやアタッチメントを利用するマウスピースで矯正を進めるため、従来の矯正に比べて、期間が長引かなく高い質の歯列矯正をすることができます。
歯型取りによって高度なシミュレーションによって、ひとりひとり最適な矯正プランを提案し、オーダーメイドで矯正マウスピースを作るため、必要以上の追加費を抑えつつ、早く矯正が終わらせることが可能です。
矯正を始めた後もLINEで定期的に矯正の進捗を確認・サポートするため、きちんと予定通りに矯正を進めることが出来ます。
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セレスタ麻里子
(矯正専門歯科医師 渋谷F&B矯正歯科・東京)
神奈川歯科大学歯学部卒。神奈川歯科大学歯学部歯科矯正学講座。日本矯正歯科学会。歯科矯正で15年のキャリアを持ち、ワイヤー矯正(表・裏)だけでなく、マウスピース矯正も専門とする。
各務 康貴(医師)
大分大学医学部卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事。若年層に予防や多くの臓器にアプローチするため口腔環境に興味を持ち、マウスピース矯正hanaraviを手掛ける株式会社DRIPS創業。
公式LINEアカウントから症状別の費用目安がチェックできますので、まずはお気軽にご確認ください。