裏側矯正Brava(ブラーバ)は、歯の裏側に装置を付けて歯並びを治せる矯正治療です。
この記事では、費用や治療期間、他の矯正治療との違いなど、裏側矯正Bravaについて詳しく解説していきます。
目次
1.裏側矯正Bravaとは?
(出典:Brius社の公式youtubeより)
裏側矯正Bravaとは、歯の裏側に矯正装置を付けることで、周囲の人から見えにくくする矯正治療法である「裏側矯正」の一種です。
こちらでは、その特徴について解説します。
(1)特殊な形状の矯正装置で歯並びを治す
裏側矯正Bravaは、歯の裏側に矯正装置を装着する裏側矯正の一種です。
裏側矯正は、歯の表側に装置をつける方法と比べて、矯正装置が目立ちにくいというメリットがあります。
そのため、接客業や営業職の方、結婚式や就職活動などを控えている方など、矯正治療中の見た目が気になる方におすすめの治療法です。
従来の裏側矯正では、歯の裏側に金属製のブラケットとワイヤーを装着するのが一般的でした。
一方、裏側矯正Bravaでは、歯の裏側に小さな金属製のブラケットを装着し、そこに形状記憶合金製のワイヤーを通すことで歯を動かしていきます。
こちら裏側矯正Bravaで使用される矯正装置です。ワイヤーを用いた矯正装置とは異なる形状をしていますね。
(2)アメリカで開発された新しい矯正方法
裏側矯正Bravaは、アメリカで開発された比較的新しい裏側矯正です。
従来の裏側矯正では、歯の裏側にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。
一方、裏側矯正Bravaでは歯の裏側に小さな金属製の装置(ブラケット)を装着し、形状記憶ワイヤーの力で歯を動かしていきます。
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。
2. 裏側矯正Bravaの特徴・メリット
裏側矯正Bravaは、従来の裏側矯正と比較して様々なメリットがあると言われています。ここでは、裏側矯正Bravaの代表的なメリットを7つご紹介します。
(1)治療期間が短い(最短9ヶ月~)
裏側矯正Bravaは、従来の矯正治療と比べて治療期間が短いという特徴があります。
従来の矯正治療では、治療完了までに3年以上かかることも珍しくありません。
裏側矯正Bravaの場合、最短9ヶ月~1年半程度で治療が完了します。
なぜ裏側矯正Bravaは、このような短期間での治療を可能にしているのでしょうか?
それは、裏側矯正Bravaが歯を1本1本独立して動かす独自の矯正技術「インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジー」を採用しているから。
従来のワイヤー矯正は、歯全体をワイヤーで締め付けて矯正していきます。
そのため、歯を動かす力のコントロールが難しく、治療に時間がかかってしまうというデメリットがありました。
一方、裏側矯正Bravaは歯を1本1本動かすため、歯や歯根への負担を軽減しながら効率的に歯を動かすことができます。
また、裏側矯正Bravaでは独自の治療計画作成システム「ブリウスプランナー」を採用。
患者様の症例に合わせた治療計画を、綿密にシミュレーションします。
そのため、治療期間中の無駄な歯の動きを最小限に抑え、短期間での治療を実現することができるのです。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
(2)歯への負担が少ない
裏側矯正Bravaは、歯の裏側に装着した小さな装置とワイヤーの力を使い、歯を少しずつ動かしていきます。
従来の矯正治療では、歯の移動を促すために歯や歯茎全体に強い力を加えます。
しかし、裏側矯正Bravaは歯1本1本に適した力を加えられるため、歯や歯根への負担が軽減されるとされているのです。
(3)従来の裏側矯正よりも費用が安い
裏側矯正Bravaは、従来の裏側矯正よりも費用が安いケースがあります。
従来の裏側矯正では、歯の裏側に取り付けるブラケットにオーダーメイドのものを採用することが一般的でした。
その費用は、およそ100万〜170万円(全体矯正の場合)
一方、裏側矯正Bravaでは767,800円(税込)。
こうして比較すると、従来の裏側矯正と比べてコストが抑えられていることがよくわかります。
※初回検診料や再診料、リテーナー(保定装置)など別途費用がかかります。
(4)マウスピース矯正のような自己管理が不要
裏側矯正Bravaは、マウスピース矯正のように自分で取り外して洗浄したり、装着時間を管理したりする必要がありません。
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。
食事や歯磨きの時以外は装着し続ける必要があるため、自己管理が治療の成功を大きく左右します。
一方、裏側矯正Bravaは装置を歯に固定するため、自分で取り外すことはできません。
取り外せないという不便さはあるものの、食事制限もなく装着時間を気にする必要がないというのは大きなメリットと言えるでしょう。
(5)矯正中の歯磨きがしやすい
従来のワイヤー矯正は、歯と歯をまたぐようにしてワイヤーが装着されます。
そのため、歯ブラシや歯間ブラシが使いにくく、矯正治療中のデンタルケアが難しいというデメリットがあります。
裏側矯正Bravaでは、歯の裏側に矯正装置を装着するのですが、矯正装置のワイヤーは1本1本の歯と個別に固定されます。
結果、矯正治療中も歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯のケアをしっかりと行えます。
(6)幅広い症例に対応できる
裏側矯正Bravaでは、歯1本1本をワイヤーを介して動かす技術を採用していることから、幅広い歯並びの
歯の傾斜や位置を調整する独自のブラケットデザインを採用しており、歯を大きく動かす必要がある場合でも、歯茎への負担を軽減できます。
具体的には、以下のような症例にも対応が可能です。
症例 |
詳細 |
---|---|
出っ歯(上顎前突) |
上の歯が下の歯よりも前に出ている状態 |
受け口(反対咬合) |
下の歯が上の歯よりも前に出ている状態 |
開咬 |
前歯が閉じない状態 |
乱ぐい歯 |
歯並びがデコボコしている状態 |
空隙歯列(すきっ歯) |
歯と歯の間に隙間がある状態。裏側矯正Bravaでは、歯を移動させて隙間を閉じることができます。 |
過蓋咬合 |
上の歯が下の歯を大きく覆っている状態 |
ただし、手術を伴うような症例の場合、裏側矯正Bravaの治療の適応外となる場合があります。
(7)裏側矯正なので目立たない・ケガの心配が少ない
歯の表側にワイヤーを通して歯を矯正する「表側矯正」と比べて、裏側矯正は矯正装置が後ろにあるため、周囲に治療していることが分かりません。
仕事やプライベートで、矯正装置が目立ってしまうのが嫌だな……という人にも、裏側矯正Bravaはおすすめな治療方法です。
また、歯の裏側に矯正装置があることは、接触の多いスポーツをしていても矯正装置が壊れるという心配が少ないというメリットがあります。
日頃から身体を動かす人の場合、裏側矯正のほうが安心して治療に専念できます。
目立たない矯正治療はマウスピース矯正もおすすめです!
3. 裏側矯正Bravaのデメリット・注意点
裏側矯正Bravaは、多くのメリットがある一方で、注意すべき点もいくつか存在します。
裏側矯正Bravaの主なデメリット・注意点は以下の点が挙げられます。
(1)国内での提供クリニックが少ない
裏側矯正Bravaは、裏側矯正の中でも比較的新しい治療法です。
そのため、日本国内では裏側矯正Bravaを提供しているクリニックはまだ多くありません。
2024年9月時点にて、裏側矯正Bravaを採用している数少ない歯科医院として、DDデンタルクリニックグループが挙げられます。
DDデンタルクリニックグループは、全国に16院ある矯正専門の歯科医院グループです。
裏側矯正Bravaに興味がある場合は、同院をはじめお近くの歯科医院に問い合わせる必要があるでしょう。
(2)表側矯正、マウスピース矯正よりも高くなりがち
裏側矯正Bravaは、従来の裏側矯正と比較して費用が安く抑えられているという特徴があります。
一方で、すべての矯正治療と比較しても安いのかといえば必ずしもそうとは言えません。
例えば、ワイヤー矯正による表側矯正の全体矯正の費用相場は60万~130万円だとされています。
さらに、マウスピース矯正の全体矯正の費用相場は60万~100万円です。
全体ではなく部分的な矯正を行うなど、症例によってはこの相場よりも安く治療を受けられる場合があります。
そのため、裏側矯正Bravaが必ずしも「もっともコスパのよい治療方法」とはかぎらない点に注意してください。
(3)装置による違和感や発音しづらさを感じることがある
裏側矯正Bravaでは、歯の裏側に矯正装置を装着するため、舌が装置に当たって違和感を感じることがあります。
具体的には、以下のような症状が現れる可能性があります。
症状 |
説明 |
---|---|
サ行・タ行の発音しづらさ |
特にサ行やタ行の発音が難しくなり、音が不明瞭に聞こえてしまうことがある |
舌への違和感 |
舌が装置に当たることで、痛みや異物感を覚えることがある |
発音時のクリック音 |
装置と歯が接触することで、話すときにクリック音が鳴ることがある |
こうした症状は、矯正装置に慣れていくにつれて解消されていくケースが大半です。
どうしても違和感が消えない場合は、歯科医院に相談してみましょう。
(4) 金属アレルギーの人は治療できない
裏側矯正Bravaの矯正装置は金属で作られているため、金属アレルギーの方は治療を受けられません。
万が一、裏側矯正Brava中に金属アレルギーの症状が出た場合は、すぐに治療を中断し、医師の診察を受けてください。
金属アレルギーの症状としては、以下のようなものがあります。
-
かゆみ
-
発疹
-
赤み
-
腫れ
-
痛み
金属アレルギーが心配な方は、金属アレルギーの心配がないマウスピース矯正がおすすめです。
4. 裏側矯正Bravaと他の矯正方法との比較
裏側矯正Bravaを検討する際には、他の矯正方法との違いを理解しておくことが重要です。
ここでは、ワイヤー矯正の表側矯正と裏側矯正、マウスピース矯正と比較しながら、裏側矯正Bravaの特徴を見ていきましょう。
【裏側矯正Bravaと他の矯正方法の比較】
項目 |
裏側矯正Brava |
表側矯正 |
裏側矯正 |
マウスピース矯正 |
---|---|---|---|---|
目立ちにくさ |
◎ |
× |
◯ |
◎ |
治療期間 |
◎ |
△ |
△ |
◯ |
費用 |
◯ |
○ |
△ |
◎ |
歯磨き |
○ |
△ |
△ |
◎ |
発音への影響 |
△ |
△ |
△ |
△ |
装置の取り外し |
× |
× |
× |
○ |
(1)表側矯正との比較
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯並びを矯正する方法です。
裏側矯正Bravaは、装置が目立たず治療期間が短いといった特徴があります。
ワイヤー矯正は治療が目立ちやすいものの、費用面ではBravaよりも安く抑えやすいです。
(2)従来の裏側矯正との比較
裏側矯正Bravaは、従来の裏側矯正と比較して治療期間が短い、費用が安い、歯磨きがしやすいなどのメリットがあります。
従来の裏側矯正では、歯の裏側に取り付けるブラケットと呼ばれる装置に金属のワイヤーを通して歯を動かしていきます。
一方、裏側矯正Bravaでは、ブラケットを使用せず、歯の表側に特殊な装置を取り付け、そこから歯の裏側に力をかけて歯を動かしていきます。
従来の裏側矯正と比較すると、裏側矯正Bravaはまだ日本での症例は少ないものの、多くのメリットがあると言えます。
(3) マウスピース矯正との比較
マウスピース矯正と裏側矯正Bravaには、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、裏側矯正Bravaもマウスピース矯正も、ワイヤー矯正と比較して目立ちにくいというメリットがあります。
裏側矯正Bravaは装置を取り外せないため、自己管理の必要がなく治療の効果を得やすい反面、歯の裏側のケアなどが少し難しくなってしまいます。
マウスピース矯正は、歯磨きのときにはマウスピースを外せるため、矯正治療中でもしっかりと歯磨きができます。
一方、マウスピースは1日20時間以上の装着が必要であり、装着時間を守らないと適切な治療効果が発揮できません。
費用面については、裏側矯正Bravaよりもマウスピース矯正のほうが安価な傾向にあります。
自己管理を徹底できる方は、費用や目立ちにくさなどさまざまなメリットのあるマウスピース矯正がおすすめです。
矯正装置をいちいち外すのは面倒……という方の場合、Bravaのほうが適しているかもしれません。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
5. 裏側矯正Bravaの治療の流れ
裏側矯正Bravaでは、おもに次のようなステップを通じて矯正治療を行います。
(1)カウンセリングと検査
まずは、矯正治療に関する疑問や不安を解消するためのカウンセリングを受けます。
その後、口の状態や歯並びを詳しく検査します。
レントゲン撮影や口腔内写真撮影、歯型採取などが行われ、これらの検査結果を元に治療計画が立てられます。
(2)歯型の採取、治療計画の作成
3Dスキャナーなどで歯型を撮影し、歯並び治療の治療計画を立てます。
その後、歯が動く様子をシミュレーションで解説しつつ、今後の治療計画が提案されます。
内容に問題がなければ、採取した歯型をもとにBravaの矯正装置が作製されます。
矯正装置は治療計画に同意後、2〜3週間ほどで完成します。
(3)治療の開始
Bravaの矯正装置を装着し、治療がスタートします。
装置の装着後、6〜8週間に一度通院し、口の中や歯の状態をチェックします。
(4)リテーナーで歯並びの保定を実施
矯正治療が完了した後も、歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置(リテーナー)を使用して歯並びを安定させる必要があります。
この保定期間は個人差はありますが、一般的には矯正治療期間と同じくらいの期間が必要です。
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