マウスピース矯正はさまざまな症例に対応した治療方法ですが、マウスピース矯正だからといって必ず成功するとは限りません。
ここでは、マウスピース矯正で起こりうる失敗例とその原因、歯科矯正を成功させる秘訣を解説します!
目次
1. マウスピース矯正で失敗する6つのケース
マウスピース矯正で失敗してしまうケースとして、以下の6つが挙げられます。
(1)歯並びがキレイにならなかった
マウスピース矯正ではキレイな歯並びを得られますが、なかには「治療を終えたのに歯並びが改善しなかった……」というケースがあります。
例えば、歯科矯正を受けた後でかえって出っ歯になってしまうという場合があります。
また、治療を進めていくにつれて上下の歯の正中(中心)がズレてしまったというケースもあるようです。
こういった失敗は、歯を削って動かすスペースを確保していなかったり、無茶な治療計画によって起きやすいとされています。
(2)噛み合わせが悪化してしまった
マウスピース矯正は、歯のかみ合わせといった機能面と見た目の審美面の両方を改善できる治療方法です。
しかし、治療後に見た目の美しさは改善されたのに、奥歯同士がうまく噛み合わないなどの問題が発生する場合があります。
こうした問題は、患者様の症例に対応したマウスピースを使用していなかったり、治療計画が誤ったりしていると発生しやすいです。
(3)歯茎が下がってしまった
マウスピース矯正によって、歯茎が下がってしまったと感じる方がいます。
歯茎のなかには、歯の「根っこ」にあたる歯根(歯根部)という部分があります。
マウスピース矯正に限らず、あらゆる矯正治療は歯に少しずつ力を加え続けて歯を移動させます。
しかし、歯を動かす過程で歯が歯茎からはみ出てしまう場合があるのです。
このとき、移動した歯に合わせて歯茎が形成されず、歯茎が下がってしまうことを「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」と呼びます。
歯肉退縮が進んだ結果、歯根があらわになってしまうのです。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
(4)矯正治療後に後戻りしてしまった
せっかく矯正治療を終えて美しい歯並びを手に入れても、時間が経つにつれて歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。
これが矯正治療における「後戻り」です。
矯正治療後、歯は動かす前の位置に戻ろうとする力が働きます。特に治療直後は、歯周組織はまだ不安定なため、後戻りが起こりやすいと言えます。
後戻りを最小限に抑えるためには、歯科医師の指示に従ってリテーナーを正しく使用することが重要です。
(5)虫歯や歯周病になってしまった
マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と比較して「取り外しが可能」な点が大きなメリットです。
食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいとされています。
一方で、マウスピース矯正中に虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性も否定できません。
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になる原因として、不衛生なマウスピースの長時間使用などが挙げられます。
マウスピースの洗浄などを怠ると、最近などが繁殖しやすくなります。
その状態でマウスピースを装着し続けることで、虫歯・歯周病が発生しやすくなってしまうのです。
虫歯や歯周病になってしまうと、計画通りに治療を行うことができなくなってしまいます。
不衛生なマウスピースは口臭の原因にもなるため、定期的な洗浄を忘れないようにしましょう。
(6)治療に長い時間がかかってしまった
マウスピース矯正において、治療期間は患者様が一番気にするポイントのひとつでしょう。
実際、治療開始前に提示された治療期間よりも、長引いてしまう患者様がたまにいらっしゃいます。
マウスピース矯正の治療期間が長引く要因としては、主に以下のような点が考えられます。
要因の内容 |
具体的な内容 |
---|---|
虫歯や歯周病の治療 |
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病が見つかった場合、そちらの治療を優先する必要があるため、矯正治療が中断されることがあります。 |
マウスピースの不適合 |
歯型に合わなかったり、装着時に違和感があったりする場合は、マウスピースの再製作が必要になることがある |
治療計画の見直し |
治療の経過によっては、当初の治療計画を変更する必要が生じることがある |
アタッチメントの脱落 |
アタッチメントとは、歯の表面に付ける小さな突起のこと。アタッチメントが脱落すると、マウスピースがしっかりと装着できなくなり、治療期間が長引く可能性がある |
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。
2. マウスピース矯正の失敗を生む3つの要因
ここまでに紹介したマウスピース矯正の失敗ケースには、大きく3つの原因が隠されています。
(1)不適切な治療計画
マウスピース矯正で失敗するケースとして、不適切な治療計画の実施が挙げられます。
「不適切な治療計画」とは、以下のようなケースです。
-
患者様の症例がマウスピース矯正に適していないのにマウスピース矯正を実施した
-
患者様に必要な治療期間より短い期間で歯を動かそうとした
こうした治療計画を強行すると、先ほど紹介したさまざまな問題に発展してしまいます。
(2)マウスピースの着用が不十分
マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が推奨されています。
しかし、装着時間が短いと歯の移動が計画通りに進まず、治療期間が延びてしまう可能性があります。
装着時間が不足する主な原因としては、以下のようなことが挙げられます。
-
食事や歯磨きの際に面倒だと感じてしまう
-
マウスピースの装着感が不快である
-
発音しづらいため、仕事や人と話す際に外してしまう
マウスピース矯正は、決められた時間しっかりと装着することが重要です。
(3)オーラルケアが不十分
マウスピース矯正中は、食事のたびにマウスピースを取り外せます。
しかし、オーラルケアが不十分で食べかすなどがマウスピースに付着すると、そこから細菌が発生してしまいます。
歯みがきやデンタルフロスの使用、またマウスピースの洗浄といったオーラルケアが不足すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
結果、マウスピース矯正の治療期間が延びてしまう可能性があるのです。
虫歯・歯周病が重症化すると、マウスピース矯正の治療を中断せざるを得ないといった事態にもつながってしまいます。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
3. マウスピース矯正に失敗したらどうする?
万が一、マウスピース矯正に失敗したと感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは、2つの対処法について詳しく解説していきます。
(1)歯科医院に相談して治療計画を見直す
マウスピース矯正中に不安や疑問を感じたら、まずは治療を受けている歯科医院に相談しましょう。
治療の経過や現状、そして感じている不安を率直に伝えることが大切です。
歯科医師は、患者さんの訴えを元に口腔内や歯の動きなどを改めて確認し、以下のように治療計画の見直しを検討してくれるはずです。
相談内容 |
治療計画の見直し内容の例 |
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マウスピースがうまく装着できない |
マウスピースの型取りをやり直したり、調整を行ったりする |
歯の動きが想定よりも遅い |
マウスピースの交換頻度を変更したり、補助装置の使用を検討したりする |
矯正中の痛みや違和感がある |
マウスピースの材質を変更したり、痛み止めを処方したりする |
治療期間が長引いている |
治療計画全体を見直し、治療期間の延長や治療方法の変更などを検討する |
その他、治療経過に関する不安や疑問がある |
患者さんの不安や疑問を解消するために、治療内容や今後の見通しについて詳しく説明する |
(2)場合によっては他院に相談しよう
歯科医院に相談しても納得できない場合、治療方針に不安を覚える場合は、セカンド他の歯科医院に相談することも検討してみてください。
他院にてセカンドオピニオンを受けることで、以下のようなメリットがあります。
メリット |
説明 |
---|---|
違う観点からの専門的な意見を聞ける |
別の歯科医師の意見を聞くことで、より適切な治療法やアドバイスを得られる可能性がある |
治療法の選択肢が広がる |
現在受けている治療法以外の選択肢を提示してもらえることで、自分に合った治療法を見つけられる可能性がある |
不安や疑問を解消できる |
他の歯科医師に意見を聞くことで、治療に対する不安や疑問を解消し、納得して治療を進められるようになる可能性がある |
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
4. マウスピース矯正を成功させるための秘訣
マウスピース矯正は高額な治療費用が必要であり、失敗は絶対に避けたいところ。
マウスピース矯正を成功させ、理想的な歯並びを手に入れるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
(1)信頼できる歯科医院・歯科医師を選ぼう
マウスピース矯正を成功させるためには、信頼できる歯科医院と歯科医師を選ぶことが非常に重要です。
歯科医院選びのポイントとして、チェックしておきたい項目は大きく6点あります。
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日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか
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コミュニケーションをしっかりとれる医師かどうか
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自分にあった矯正治療を選べるか
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自分にあった費用/支払い方法か
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トラブルが生じた際のフォロー体制が整っているか
-
歯科矯正のための設備が整っているか
以下の記事でより詳しく各ポイントについて解説しています。
ぜひ参考にしてみてください↓
(2)治療計画についてしっかり相談する
マウスピース矯正を成功させるためには、治療計画を歯科医師と入念に相談することが非常に重要です。
マウスピース矯正は、患者さんの歯の状態や治療目標によって、適切な治療計画が異なります。
そのため、治療計画について、歯科医師と十分に話し合い、疑問や不安を解消しておくことが大切です。
具体的には、以下の項目について、歯科医師に確認しましょう。
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現在の歯の状態と、どのような治療が必要なのか
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マウスピース矯正によって、どのような歯並びを目指せるのか
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マウスピースの装着時間や頻度、装着方法
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治療中の注意点
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治療費用の内訳
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治療期間中の通院頻度
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治療に伴うリスク
歯科医師は、患者さんの疑問や不安に対して丁寧に説明してくれるはずです。
疑問点を解消し安心して治療に臨めるよう、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
(3)マウスピースの正しい装着方法と装着時間を厳守する
マウスピース矯正を成功させるには、正しい装着方法と装着時間を守ることが非常に重要です。
マウスピース矯正は、患者さん自身がマウスピースを装着・脱着します。
そのため、正しい装着方法を理解していないと、歯が計画通りに動かなかったり、マウスピースが変形してしまったりする可能性があります。
装着する際は、鏡を見ながら、マウスピースが歯列にしっかりとフィットしているか確認しましょう。
また、マウスピース矯正は装着時間が短いと歯の動きが遅くなり、治療期間が延びてしまう可能性があります。
一般的に、マウスピース矯正の装着時間は1日20時間以上とされています。
食事や歯磨きの時間を除き、ほとんどの時間帯で装着する必要があると考えてください。
美しい歯並びを手に入れるため、装着時間を厳守しましょう。
(4)徹底したオーラルケアを実践する
マウスピース矯正中は、歯磨きなどのオーラルケアが非常に重要になります。
歯みがきについては、朝(起床時)・昼(昼食後)・夜(就寝前)の1日3回を目標におこないましょう。
歯みがきをするときは、歯ブラシだけでなく歯間ブラシ・デンタルフロスを使って歯と歯の間も丁寧に清掃してください。
それと同時並行で、マウスピースの洗浄も欠かさずおこないましょう。
これらのオーラルケアを毎日継続して行うことが、マウスピース矯正を成功させるために非常に大切です。
(5)定期的に医師とコミュニケーションを取る
マウスピース矯正を成功させるには、医師との連携が欠かせません。
治療中は疑問点や不安点を医師に相談し、指示通りに治療を進めることが重要です。
具体的には、歯科矯正の治療中に以下のような疑問点・不安点などが生じた場合、気軽に歯科医院へ問い合わせてみてください。
項目 |
詳細 |
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マウスピースの装着感 |
きつすぎる、緩すぎる、痛みがあるなど、違和感があれば必ず医師に相談する |
歯の動き具合 |
治療計画通りに歯が動いているか、医師は定期的に確認する |
治療期間や通院頻度の変更 |
治療の進捗状況によっては、治療期間や通院頻度が変更になる場合がある |
多忙な医師に相談するのは気が引ける……と感じる人もいるでしょう。
しかし、遠慮なくコミュニケーションを取ることが、治療をスムーズに進めて歯科矯正成功へと導くカギとなるのです。
5. マウスピース矯正の失敗を避けたい方はhanaravi(ハナラビ)へ
マウスピース矯正に潜む、さまざまな失敗例を解説しました。
マウスピース矯正の失敗は、「不適切な治療計画」「マウスピースの着用が不十分」「オーラルケアが不十分」といった原因で発生します。
逆に言えば、実績と信頼のある歯科医院で治療計画を立ててもらい、自己管理を徹底すれば失敗の確率を限りなくゼロにできるのです。
ぜひ、これから歯科矯正を始めようと思っている方は、マウスピースの実績が豊富な歯科医院に治療を相談してみてください。
どこに相談すればわからない……という方は、hanaravi(ハナラビ)のLINEからお気軽にお問い合わせください。
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「経験豊富な歯科医師」が担当するため、失敗も少ない
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「矯正後のイメージを見て契約」で、予定通りの矯正を実現
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「マウスピース矯正」で痛みも少なく、見た目も気にならない
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「リテーナー1回無料」でアフターケアも万全
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