歯列矯正をするとエラの張りが改善することがあると聞いたことはありませんか?
この記事では、歯列矯正がエラや顔の印象に与える影響について詳しく解説します!
目次
1. 歯列矯正によってエラの張り方は変わる?
歯列矯正によって歯を正しい位置に移動させることで、筋肉が正しく使えるようになり、エラの張りが改善できるケースはあります。
特に、悪い嚙み合わせが原因で発達していた咬筋(顎の筋肉)の緊張が緩和されると、エラの張りが目立たなくます。
ただし、別の原因でエラが張っている場合は、矯正による変化は限定的でしょう。
顔の変化には個人差があり、期待する効果を得るには原因を正確に見極めた上で治療を行うことが重要です。
まずは歯科医師に相談し、歯列矯正でエラの張りが解消できるか診断してもらいましょう。
2. エラが張った顔とは?えらが張る原因は?
ここでは、エラが張った顔についてと、エラ張りの原因について解説します。
(1) エラが張った顔とは
エラが張るとは、顔の側面、特に下顎の骨や筋肉が発達しているため、顔が広く見えたり、角ばった印象を与える状態を指します。
エラの張っていない顔と比較すると、同じ大きさの顔でも大きく見えたり、顔の余白が多く見えることもあります。
エラ張りの状態は主に以下の2つの要因によって起こります。
(2)筋肉(咬筋)が原因のエラ張り
エラが張る原因として多いのが、筋肉、特に咬筋(こうきん)が過剰に発達しているケースです。
咬筋は、頬骨から下顎の骨にかけて広がる筋肉で、噛む、話す、食いしばる際などに使われます。
しかし、この筋肉が過度に発達すると、エラが張ったような見た目になり、顔全体が大きく見えることがあります。
咬筋が発達してしまう主な原因
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硬い食べ物を多く摂取する習慣
頻繁に噛みごたえのある食品を食べると、咬筋が鍛えられすぎてしまうことがあります。 -
歯ぎしりや食いしばりの癖
日常生活で無意識に顎に負担をかける行動が習慣化すると、咬筋が肥大化する傾向があります。 -
ストレスや緊張
ストレスを感じた際に顎に力を入れる癖がある場合、咬筋が発達しやすくなります。 -
不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合(歯並びや嚙み合わせが悪いこと)により、咬筋に過剰な負担がかかっている場合、エラが張りやすいです。
筋肉が原因のエラ張りは、歯列矯正や生活習慣の見直し、ボトックス注射等で改善が期待できる場合があります。
(3)骨格が原因のエラ張り
骨格が原因でエラが張っている場合、顔が大きく見えたりフェイスラインが広がった印象を与えることがあります。
この骨格的なエラ張りの主な原因は下顎角(かがくかく)という下顎部分の骨の形状や角度にあります。
この下顎角が大きく張り出していると、エラが張って見えやすくなり、輪郭が四角い形の「ベース型」に見えることが多いです。
生まれ持った骨格が原因のエラ張りの場合、セルフケアや歯列矯正のみでは改善が難しいです。
骨格的なエラ張りを根本的に改善したい場合、美容外科による「輪郭整形」や「エラ骨切り術」といった治療が選択肢となります。
しかし、骨格に手を加える治療にはリスクも伴うため、医師と十分に相談しながら治療方針を決めましょう。
(4)脂肪が原因のエラ張り
輪郭の脂肪が原因でエラが張ったように見える場合は、骨格や筋肉とは異なる特有の特徴があります。
このタイプのエラ張りは、フェイスラインに余分な脂肪がつくことで、顔が丸みを帯びたり幅が広く見えるのが主な原因です。
遺伝的に顔周りに脂肪がつきやすい場合もあります。
脂肪が原因の場合、筋肉や骨格が原因のエラ張りと比べて、以下のようなセルフケアや生活習慣の改善、美容医療等で変化が期待できる場合があります。
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食生活の見直し:脂肪の蓄積を抑えるために、バランスの取れた食事を心がける。
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適度な運動:全身の脂肪を減らすことで顔の脂肪も減少します。
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美容医療:超音波や高周波レーザーを当てて脂肪やたるみにアプローチすることで改善が期待できるケースもあります。また、脂肪吸引などでもアプローチできますが、医師とよく相談して決めましょう。
どの原因でエラが張って見えているのかを素人が判断するのは至難の業です。
一度歯科医師や医師に相談し、効果的なアプローチ方法を提案してもらいましょう。
3. 歯列矯正でエラ張りを改善できるケース・できないケース
歯列矯正でエラ張りを改善できるケース、できないケースについて解説します。
(1)歯列矯正で改善できるケース
歯列矯正によってエラ張りが改善できるケースは、主に「筋肉」が原因でエラが張っている場合です。
例えば、咬筋(こうきん)という噛む際に使う筋肉が過剰に発達しているためにエラ張りが目立つ場合、歯列矯正が役立つことがあります。
これは、歯並びや噛み合わせを整えることで、咬筋が過度に働く状況を改善できるからです。
具体的には、以下のようなケースが該当します。
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噛み合わせの悪さが原因の筋肉の不均衡
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歯並びや噛み合わせの悪さが原因で、咬筋のバランスが崩れている場合、矯正治療により噛む力が適切に分散され、筋肉の偏った発達が抑えられます。
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歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の過緊張
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噛み合わせの乱れによって歯ぎしりや食いしばりが起きている場合、矯正治療でこれらの癖が軽減されることで筋肉の緊張が緩和されます。結果としてフェイスラインが整いやすくなります。
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顔の左右非対称が改善される場合
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噛み合わせの改善により、顔全体のバランスが整い、エラの張りが目立たなくなることもあります。
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ただし、エラ張りの原因が骨格による場合は、歯列矯正だけでは改善することは難しいため、別のアプローチが必要です。
(2)歯列矯正で改善できないケース
歯列矯正ではエラ張りが改善しないケースも存在します。
これは、エラの張りの原因が歯列矯正の効果範囲を超えたものである場合に該当します。
以下に具体的なケースを挙げて解説します。
1. 骨格が原因の場合
エラの張りが「下顎角」と呼ばれる骨格の形状によって引き起こされている場合、歯列矯正だけで改善することは困難です。
下顎の骨の形状や角度は矯正では変えられません。
そのため、このような場合には、輪郭整形などの美容整形手術が選択肢となります。
2. 脂肪が原因の場合
エラ付近に脂肪が多くついていることで、顔が大きく見えるケースもあります。
この場合も歯列矯正では改善が難しいです。
脂肪が原因のエラ張りには、脂肪吸引や注射、レーザー治療などが効果的とされています。
歯列矯正は主に歯並びや噛み合わせを整えることが目的であり、エラ張り改善は副次的な効果に過ぎません。
原因が骨格や脂肪にある場合には歯列矯正だけに頼らず、状況に応じた治療法を検討することが重要です。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
4. エラが張った輪郭を改善する方法
エラが張った輪郭を改善する方法について解説します。
(1)ボトックス注射
ボトックス注射は、エラの張りを改善するための治療法のひとつです。
この治療は、張っている筋肉に直接ボトックス製剤を注射し、筋肉の働きを一時的に抑制することでエラの張りを抑える治療法です。
筋肉が原因でエラが張っている場合、有効です。
【ボトックス注射の主なメリットとデメリット】
メリット |
デメリット |
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非侵襲的な治療で短時間で施術可能 |
効果が一時的であり、定期的な施術が必要 |
筋肉由来のエラ張りには高い効果を発揮 |
骨格由来のエラ張りには効果がない |
ダウンタイムが少なく日常生活に支障なし |
内出血や腫れが出る場合がある |
ちなみに、ボトックス注射は歯科医院でも受けることができます。
興味のある方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
【歯医者でボトックス】費用相場はいくら?保険は適用される?種類による違いなどを医師が解説
(3)輪郭形成や小顔整形
輪郭形成や小顔整形は、エラの張りが骨格に起因している場合に有効な選択肢です。
歯列矯正では改善が難しい骨格的な要因に直接アプローチすることで、理想的なフェイスラインに近づける点は魅力です。
ただし、一度骨を切ってしまうと元の骨格に戻すことができません。また、仕上がりには個人差があります。
ダウンタイムや痛みもあり、比較的高額な治療でもあるので、しっかりカウンセリングを受けた上で治療を受けるかどうか決めましょう。
(3)脂肪吸引や注射、レーザー治療
筋肉や骨格ではなく、脂肪が原因で輪郭がぼやけていたり、エラが張って見える場合に有効です。
顎下や頬の脂肪にアプローチすることで、エラの張りを改善できる場合があります。
(4)歯列矯正
咬筋(噛む際に使う筋肉)が発達してエラが張っている場合、歯列矯正で歯の噛み合わせを整えることで筋肉への過剰な負荷を軽減し、結果としてフェイスラインがスッキリとする可能性があります。
特に、噛み合わせが深い過蓋咬合(かがいこうごう)や、前歯が噛み合わない出っ歯の方には効果が出やすいでしょう。
歯列矯正には、主に以下の方法があります。
矯正方法 |
特徴 |
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ワイヤー矯正 |
歯の動きを細かく調整するのに適しているが目立ちやすく痛みが出やすい |
マウスピース矯正 |
目立ちにくく取り外しが可能なため生活に支障が出にくい |
費用など、詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
大人の歯科矯正の値段は?方法別の費用相場や料金、支払方法や控除の仕組みまで解説!
歯列矯正であなたのエラ張りが改善できるかどうか知りたい場合は、一度歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)では、無料相談を実施しています。
5. 歯列矯正を選ぶ際のポイントと注意点
歯列矯正を選ぶ際のポイントと注意点について解説します。
(1)自分に合った歯科医院を選ぶ
歯列矯正を成功させるためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが非常に重要です。
顔の歪みを改善するための矯正治療の場合、一般的な歯列矯正だけでなく、噛み合わせや骨格に詳しい医院を選ぶことがポイントです。
以下のポイントを押さえたうえでクリニック選びをしましょう。
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日本矯正歯科学会の認定医(専門医)が在籍しているか
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信頼できる医師/クリニックかどうか
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自分にあった矯正装置を選ぶことができるか
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自分にあった費用/支払い方法で矯正できるか
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トラブルが生じた際のフォロー体制が整っているか
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歯科矯正のための設備が整っているか
より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
後悔しない矯正歯科の選び方を医師が解説!絶対に押さえておきたい6つのポイント
(2)複数のクリニックに相談してから決める
歯列矯正は、費用や治療期間が大きな負担となるため、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。
その際には、複数のクリニックに相談して比較検討することをおすすめします。
一度の相談だけで決めてしまうと、他の選択肢を見逃してしまう可能性があるからです。
複数のクリニックに相談するメリット
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治療方針の比較ができる
同じ症状でも、クリニックごとに異なる治療法が提案されることがあります。例えば、抜歯を伴う治療と抜歯を回避する方法の違いなど、自分に合った治療法を選ぶ手助けになります。 -
費用や期間を確認できる
歯列矯正は高額な治療です。クリニックによって治療期間や費用が異なるため、事前に確認することで予算を立てやすくなります。 -
医師やスタッフとの相性を見極められる
長期間にわたる治療では、医師やスタッフとの信頼関係が重要です。複数のクリニックに足を運ぶことで、説明の丁寧さや相談のしやすさを比較することができます。
効率的に相談するポイント
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相談時に気になる点を事前にリストアップしておきましょう。
例えば、「治療法の詳細」「費用の内訳」「通院頻度」などを質問することで、各クリニックの特徴を理解しやすくなります。 -
各クリニックの実績や口コミも確認し、信頼できるクリニックを選びましょう。
矯正治療は人生における大きな決断の1つです。慎重にクリニックを選ぶことで、納得のいく治療を受けることができます。
(3)安さだけで治療法やクリニックを選ばない
歯列矯正を検討する際、「費用」は重要なポイントですが、安さだけで治療法やクリニックを選ぶのは避けるべきです。
矯正治療には長期間が必要であり、適切な治療を受けることが顔の歪みの改善や全体的な満足度に大きく影響します。
安さだけで選ぶリスク
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治療の質が十分でない可能性:費用を抑えるために、最新の技術を使用しない場合や、経験の浅い医師が担当する可能性があります。
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長期的なトラブル:不適切な治療は、矯正後の後戻りや新たな不正咬合を引き起こし、将来的に再治療が必要になる場合があります。
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治療計画が不十分:安価なクリニックでは、個々の顔や歯並びに応じた細かな治療計画が立てられない場合があります。
矯正治療は費用だけでなく、クリニックの信頼性や技術力も重要です。
複数のクリニックに相談し、総合的に判断することをおすすめします。
6. エラの張りが気になるならhanaraviの提携医院へ
歯列矯正でエラの張りを改善したいと考えている方に、hanaraviは最適な選択肢の一つです。
hanaraviは、矯正治療に特化した専門知識と豊富な経験を持つ歯科医師と提携しており、一人ひとりに合った治療プランを提供しています。
以下でhanaraviの特徴と魅力をご紹介します。
hanaraviの特徴と魅力
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信頼できる歯科医師による治療
矯正治療の専門知識を持つ歯科医師のみが担当するため、高い技術力と安心感があります。 -
治療前に納得できるシミュレーション
治療開始前に詳細な3Dスキャンを行い、矯正後の歯並びを動画で確認可能です。これにより、仕上がりのイメージを事前に把握し、不安を軽減します。 -
最低限の通院回数で治療をすすめられる
矯正中1~3回の通院で治療できるので、忙しい人にピッタリ。正確な経過観察ができる仕組みも万全です。 -
リーズナブルに質の高い治療を受けられる
hanaraviのマウスピース矯正なら、月々3,600円(税別)※1と、非常にリーズナブルな価格で歯科矯正を受けられます(※1年利2.5%で91回払いの場合)。今なら無料相談受付中です。ぜひお気軽にお問い合わせください!
矯正でエラの張りを改善したいと考えている方は、まずhanaraviの無料カウンセリングを利用してみてください。
プロフェッショナルなアプローチで、安心して治療をスタートできます。
hanaraviの症例
実際に、hanaraviのマウスピース矯正で矯正治療を受けた人のモデルケースをご紹介します。
※費用はすべて税別です。
※治療の効果や期間には個人差があります。
①すきっ歯の治療症例(30万円・約6か月)
症状 | 正中離開(すきっ歯) |
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費用 | ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約6ヶ月 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
治療内容 | 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。歯を動か すことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。矯正治療中 に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。多くの場合 は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
このケースの治療期間は約6カ月で、費用総額は30万円(税別)でした。
②出っ歯の治療症例(45万円・約8ヶ月)
症状 | 上顎前突(出っ歯) |
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費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約8ヶ月 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。. 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
こちらの症例の治療期間は8カ月ほどで、総額は45万円(税別)でした。
③歯のガタツキの治療症例(45万円・約1年)
症状 | 叢生(前歯のガタツキ) |
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費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約1年 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。. 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
こちらのケースでは、約1年、45万円程度の費用で治療を行いました。