インビザラインは従来のワイヤー型矯正とは違い、マウスピース型の矯正装置をつけて歯科矯正をおこないます。
マウスピースは透明で薄く、歯科矯正をしていることがわかりにくいため、ワイヤー型矯正の見た目に抵抗がある方に大変人気です。
しかし、従来とは異なる矯正治療に対して、「インビザラインでの矯正は本当に効果があるの？」と気になる方も多いようです。
特に、患者さんからは「インビザラインは、治療を始めてどのくらいで効果を実感できますか？」というご相談をよくいただきます。
この記事では、インビザラインの効果を実感できるタイミングや、治療の効果を高めるためのポイントを解説します。
後半では、インビザラインのマウスピース矯正の特徴についてもまとめていますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
目次
1.インビザラインの効果はいつから実感できる？
マウスピースを用いるインビザラインの矯正治療は、他の矯正治療と同様に1〜2年ほどの期間が必要となります。
では、インビザラインはいつ頃矯正の効果を実感できるのでしょうか。
歯科矯正は1〜2年と長期治療になりますが、見た目の美しさや噛み合わせの悪さの解消など、少しずつ効果を実感できます。
（1）マウスピースは1枚につき0.25mm動く
歯科矯正は、まず患者さんの歯の状態をレントゲンなどで撮影し、どのように矯正を進めるのか計画を立てるところから始まります。
マウスピース矯正では、その計画に沿って1〜2週間ごとに新しいマウスピースを装着し、徐々に歯並びをキレイにしていくのです。
一般的に、マウスピースによって動く歯の距離は「1枚あたり0.25mm」だとされています。
つまり、マウスピース矯正によって歯は1ヶ月あたり0.5〜1.0mm動くこととなります。
（2）早ければ2ヶ月目からマウスピース矯正の効果を実感できる
1ヶ月あたり0.5〜1mmと聞いて、ピンと来ない方も多いと思います。
身近なものにたとえると、1円玉の厚さは1.5mmです。
2ヶ月矯正治療を続けると、1円玉の厚みよりも大きく歯が動いているわけです。
治療の効果を実感できる目安としては、早ければ2ヶ月目、遅くとも半年あたりからだとされています。
このあたりから、すでに数mm以上歯が動いているため、鏡越しに自分の歯並びの変化を実感しやすいでしょう。
（3）効果の実感には個人差が大きい
とはいえ、マウスピース矯正を実感できるかどうかは、個人差が非常に大きいという側面もあります。
歯が1mm動いただけで「ちょっと変わったかも」と気付く方もあれば、数ヶ月経っても歯並びの変化をなかなか感じにられないという方もいるでしょう。
歯科矯正前の「歯の状態」によっても、治療の効果を実感しやすい・しにくいは変わると思います。
噛み合わせが悪く歯がガタガタという方の場合、日々の食事などで「あれ、前より食べ物を噛みやすい」という感覚が得られやすいでしょう。
一方、歯並びの問題が軽度の方は効果を実感するのに時間がかかります。
（4）効果を実感したい人は「クリンチェック」を受けよう
マウスピース矯正の実感があまり得られないことで悩んでいる場合、歯科医院で「クリンチェック」によるシミュレーションを見せてもらいましょう。
クリンチェックとは歯科矯正の治療計画を立てるときに用いるソフトで、歯の動きを3D映像で確認することができます。
このソフトで現在の治療状況を確認することで、効果を実感できないことへの不安を解消できるでしょう。
もしも現在の歯並びと当初の治療計画がずれていれば、そのタイミングで治療計画を見直すこともできます。
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。
2.インビザラインの矯正治療を成功させるポイント
インビザラインのマウスピース矯正で美しい歯並びを手に入れるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、マウスピース矯正を受けるときに覚えておきたい、矯正治療を成功させるための方法を解説します。
（1）治療計画をしっかり立ててくれる歯科医院を選ぶ
インビザラインの歯科矯正は、先ほど紹介したクリンチェックなどを用いて治療計画を立てていきます。
矯正治療を成功させるには、患者さんの歯並びの状態を把握して、治療の方向性を定めることのできる技術と経験が必要です。
インビザラインの歯科矯正を検討している場合、この治療方法に詳しい歯科医院を選ぶことが、歯並びを美しくするための第一歩だと覚えておきましょう。
（2）1日の装着時間を守る
インビザラインのマウスピース矯正は、歯並びを矯正するのに一定時間マウスピースを装着し続けなくてはなりません。
その時間は「1日20時間以上」。
基本的に、食事や歯磨き以外は常にマウスピースを装着することとなるのです。
この装着時間を守らないと、治療計画どおりに歯並びが改善されず、治療の効果が薄れてしまいます。
（3）インビザラインの取り替え期間を守る
マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して装着します。
そうやってマウスピースを交換しながら、徐々に歯並びを理想の形へと動かしていくのです。
インビザラインでは、一定の期間で使用するマウスピースがまとめて渡されます。
マウスピースを新しいものに交換するたび、歯科医院で受診する必要がありません。
つまり、マウスピース矯正では患者さんがマウスピースの交換時期を覚えておく必要があります。
1日2日のズレではあればともかく、マウスピースの交換時期を間違ってしまうと歯科矯正の計画が狂ってしまいます。
（4）口内ケアをして虫歯を予防する
インビザラインは、食事や歯磨き時に装置を取り外すことができるため、非常に衛生的で歯科矯正中に起こりやすい歯の健康リスクを軽減できます。
しかし、基本的にはほぼ1日中マウスピースをそうちゃくすることになるため、虫歯や歯周病のリスクがないとはいえません。
虫歯た歯周病などの治療の一部は、歯を削ったり詰め物をしたりして歯を変形させるため、マウスピースがフィットしなくなる可能性があります。
そのため、歯磨きやマウスピースのブラッシング・洗浄を徹底するなど、いつも以上に口内ケアを心がけましょう。
患者さん一人ひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
3.インビザラインのマウスピース矯正の特徴
マウスピース型の矯正装置（アライナーと呼ばれるマウスピース）を用いて矯正治療をおこなうのが、インビザラインの最大の特徴です。
では、インビザラインのマウスピース矯正にはどのような特徴があり、従来のワイヤー矯正とはなにが異なるのでしょうか？
（1）歯根膜の働きを利用して歯を動かす
歯を支えている歯ぐきには、歯根膜（しこんまく）といわれる繊維状の薄い膜があります。
歯根膜が矯正器具の力で引っ張られると、引っ張られた部分は伸びて厚みが増し、反対側の押された部分は縮みます。
伸びた歯根膜は、元の厚みに戻るために細胞に働きかけて新しい骨を作り出します。
そして、押し縮められた歯根膜は元の厚みに戻るために細胞に働きかけて歯を溶かします。
このように、歯根膜は一定の厚みを保とうとする働きがあり、歯科矯正治療ではこの歯根膜の働きを利用して歯を正しい位置に移動させます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正も、このメカニズムを利用して歯の矯正をおこなうのです。
（2）アタッチメントによって矯正効果を高める
インビザラインでは「アタッチメント」といわれる樹脂製のパーツを歯に装着します。
装着する部分は前歯で、アタッチメントによって次のよう効果が得られます。
- アタッチメントをつけることで、マウスピースが歯にぴったりフィットして、外れにくくなる
- アタッチメントによって、葉の生えている向きや角度を調整することができる
（3）ワイヤー型矯正との違い
インビザライン矯正は、従来のワイヤー矯正とさまざまな違いがあります。
まず、マウスピースは透明で目立ちにくく見た目に優れているため、矯正中の外見が気になる方に人気です。
また、ワイヤー矯正は矯正期間中ずっと歯にワイヤーが取り付けられていますが、マウスピースは取り外しができます。
そのため、食事や歯磨き中はマウスピースを取り外せるので、日常生活を送りやすいというメリットがあります。
一方、ワイヤー矯正の方がマウスピースよりも歯の矯正力が高いというメリットがあります。
歯並びが非常に悪くマウスピース矯正を選べない場合でも、ワイヤー矯正であれば矯正治療ができるというケースが多いです。
4.効果を実感できるマウスピース矯正はhanaravi（ハナラビ）へ
インビザラインのマウスピース矯正は、個人差はありますが治療開始から2ヶ月〜半年で効果を実感しはじめます。
今回紹介したマウスピースの使い方を参考にして、歯科矯正を成功させてください。
hanaravi（ハナラビ）では、マウスピース矯正に特化した矯正治療サービスを提供しています。
インビザラインとの大きな違いは、「治療費が明確であること」「定期的な通院が必要ないこと」の2点です。
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