裏側矯正とはワイヤー矯正の一種で、歯の裏側に矯正装置をつける治療方法です。
一般的に行われることの多い表側矯正と比べて、見た目が目立たないなどの特徴があります。
この記事では、裏側矯正の特徴やメリット・デメリット、費用やよくある質問ついて徹底解説します。
「裏側矯正をしたいけど、後で後悔したくない」という人はぜひ、参考にしてください。
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目次
1. 裏側矯正の特徴。表側矯正との違いはどんなところにある?

裏側矯正のイメージ画像。歯の裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着しているため、表からは見えづらい。
裏側矯正とは、ワイヤー矯正の一種であり、歯の裏側にワイヤー・ブラケットをつける手法のことです。
歯の表側にワイヤーなどをつけないので、「矯正中の見た目が目立たない点」が最大の特徴といえます。
(1)表側矯正との違い
表側矯正とは、歯の表側にワイヤーとブラケットを用いた矯正装置を装着する矯正方法です。
歯科矯正の方法として長い歴史を持つ、もっともメジャーな治療方法でもあります。
表側矯正と裏側矯正はどちらもワイヤーを用いて歯を矯正しますが、その違いは大きく3つあります。
①見た目の印象に関する違い
2つの治療方法の最大の違いは、見た目の印象です。
表側矯正はワイヤーやブラケットが歯の表側にあるため、矯正治療をしていることが周りにすぐわかるほど見た目が目立ちます。
一方、裏側矯正は歯の内側に矯正装置を装着するため、あまり目立たないという特徴があります。
②矯正器具の力のかかり方が違う
裏側矯正は表側矯正に比べて、隣り合う歯と歯をむすぶワイヤーの距離が短いです。
その分、より強い矯正力が働くとされています。
矯正力が高いということは、歯を動かす力が強いということ。
しかも、内側にワイヤーを通すため、歯が前方へ突出した歯並び(出っ歯や受け口)を矯正して、口元を引っ込める治療に向いているとされています。
一方、矯正力が強いということで、表側矯正よりも痛みを覚える人も多いようです。
(2)矯正装置の作成に高い技術を要する
歯の裏側は、表側よりも凸凹が大きく面積が狭いという違いがあります。
そのため、裏側矯正では複雑な歯の裏側一本一本に合わせて微調整を加え、矯正装置を作る必要があります。
つまり、裏側矯正は表側矯正よりも高い技術と豊富な経験を要するのです。
そのため、表側矯正よりも通院時の矯正装置の調整に多くの時間がかかったり、治療費用が高くなったりすることがあります。

表側矯正のイメージ。歯の表側にワイヤーとブラケットを装着している。
2. 裏側矯正の費用は40万〜170万円
裏側矯正の費用相場は、およそ40万~170万円だとされています。
- 部分矯正の場合:40万円~70万円
- 全体矯正の場合:100万円~170万円
裏側矯正は高度な専門技術が求められるため、他の治療方法と比べて、平均費用が最も高い傾向にあります。
実際に、表側矯正の費用相場は30万〜130万円(部分矯正の場合:30万円~60万円、全体矯正の場合:60万円~130万円)。
マウスピース矯正の場合は、10万~100万円(部分矯正の場合:10万円~40万円、全体矯正の場合:60万円~100万円)です。
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3. 裏側矯正のメリット6選!
裏側矯正のメリットは大きく6つあります。
(1)治療の様子が目立ちにくい
裏側矯正の一番のメリットは、他の人からワイヤーなどの器具が見えないことです。
矯正中の見た目が目立たないので、精神的な負担が少ない治療法だといえます。
特に接客業や営業職など、人と接する機会が多く見た目を気にする職業の方にはおすすめです。
利用している方にアンケートをとったところ、「家族以外にバレなかった」と回答した方は52.6%でした。
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(2)前歯を引っ込める治療が得意
裏側矯正は、表側矯正よりも前歯を後退させる治療が得意だといわれています。
出っ歯の治療などを行う際、裏側矯正を選択することで治療期間が短縮できる可能性もあります。
(3)舌の悪癖を治す効果もある
歯並びが乱れる原因のひとつには、舌の悪癖があります。
具体的には、舌で歯の裏側を押すなどの悪癖が挙げられます。
裏側矯正を行うと、歯の裏側にワイヤーなどを取り付けるため、装置自体が自然と舌の悪癖の防止につながることがあります。
(4)表面のエナメル質が傷つきにくい
矯正器具を外す時、歯表面のエナメル質を傷つけてしまうエナメルクラックというトラブルがあります。
歯の裏側の方が表面に比べてエナメル質が厚いため、表側矯正に比べて裏側矯正の方が歯のエナメル質を傷つけにくいというメリットがあります。
(5)歯周病や虫歯になりにくい
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、虫歯・歯周病のリスクが低いと言われています。
歯の裏側には常に唾液が循環しており、唾液には殺菌作用があり虫歯菌を停滞させずに洗い流す環境が整っています。
加えて、歯の裏側のほうがエナメル質も厚く、虫歯菌が繁殖しにくい環境になっているわけです。
(6)食べかすの挟まりが気にならない
矯正器具を付けている間は、どうしても食事中の食べかすなどが挟まりやすい状態になっています。
裏側矯正でも食べかすが挟まることはありますが、食べかすが挟まっても表側矯正に比べて見た目が目立ちにくいといえます。
4. 裏側矯正のデメリット5選
一方、裏側矯正には注意しておきたいデメリットもあります。
よく紹介されることのある6つのデメリットをまとめました。
(1)通常矯正より費用がかかる
裏側矯正の最大のデメリットは治療費が高額な点です。
歯の裏側に矯正装置をつけるのは高度な技術が必要になるため、表側矯正よりも費用が多くかかることがほとんどです。
費用相場は表側矯正が約60〜130万円かかるのに対し、裏側矯正は約100〜170万円。
費用は歯並びの状態やクリニックの料金設定で大きく変わりますが、実に約1.5倍ほど多くの費用がかかる可能性があるのです。
これに加えて、通院費などの別途費用がかかることも。
歯科矯正を検討する場合は、矯正費用だけでなく通院費等を含めたトータルの費用を治療開始前に把握しておくことが重要です。
・Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)
・Mediumプラン(軽度~中程度の歪み):45万円(税別)
・Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)
それぞれ分割払いも対応可能です。「リーズナブルな歯科矯正に興味がある」という方は、公式LINEから治療費用をチェックしてみてください。
(2)治療期間が長くなることがある
裏側矯正は、装置をつくるのに表側矯正よりも時間がかかります。
矯正方法としての難易度も高いため、治療開始をしてから治療が終了するまでのトータルの期間が長くかかることがあります。
どのくらいの治療期間がかかるかは個人差があるため、まずは矯正歯科の無料相談などを利用して、費用や治療期間を調べてもらいましょう。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
(3)滑舌に影響が出やすい
裏側矯正は、装置が裏側についているので、発音しづらいなど滑舌に影響が出ることがあります。
時間が経るごとに慣れて気にならなくなることも多いですが、治療開始直後は滑舌が悪くなる場合が多いです。
話すことを仕事にしている人などは担当の歯科医師に相談した上で他の矯正方法を検討することをおすすめします。
(4)食事がしづらくなる
食事をする際にも、矯正装置があることで不便に感じることがあります。
咀嚼のしにくさを感じるのはもちろん、矯正装置に絡まりやすい食べ物もあります。
麺類などの細い食べ物は特に注意が必要です。細長い食べ物が、矯正装置に絡みついたまま飲み込んでしまうと、むせてしまう危険性があります。
麺類以外にもブラケットやワイヤーに挟まりやすい食べ物があります。下記のような食べ物は矯正中の摂取は注意が必要です。
- 野菜や肉、魚などの繊維質の食べ物
- キャラメルやガム、お餅などの粘着性の強い食べ物
- ナッツ類やスルメなどの硬い食べ物(矯正装置を破損するリスクもあります)
また、糖分が多いチョコレートやクッキーなどの食べ物も、歯周病や虫歯になりやすくするため、矯正装置をの装着期間中はなるべく甘いお菓子などは控えた方が良いでしょう。
(5)歯磨きが難しくなる
着け外しができない矯正装置を装着する場合、矯正装置をつけたまま歯みがきをすることになります。
ワイヤー矯正の場合、矯正装置やワイヤー周辺に磨き残しが発生しやすく、虫歯・歯周病リスクも高くなりがちです。
なるべく磨き残しを防ぐために、歯ブラシやワイヤー矯正中も使用できるデンタルフロスなどを使い、念入りに歯磨きをしましょう。
5. 裏側矯正のよくある質問とその回答(FAQ)
ここでは、裏側矯正治療についてよく聞かれる質問についてお答えしていきます。
(1)裏側矯正とはどのような治療方法ですか?
裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置を装着する治療方法です。
外見上は装置が見えず、審美面でのメリットが大きいです。ただし、装置が通常とは逆の位置にあるため、装着時の調整や口内ケアに若干の注意が必要となります。
(2)裏側矯正は治療開始直後に痛みや違和感はありますか?
治療開始直後は、装置が舌や内側に当たるため、痛みや違和感を感じる場合があります。
しかし、ほとんどの患者さんは1~2週間ほどで慣れ、痛みも次第に軽減していくケースが多いです。
もし痛みが強く続く場合は、担当医に相談してください。
(3)裏側矯正の治療期間と費用はどのくらいですか?
裏側矯正の治療期間は、患者さんの症状や矯正の難易度により異なりますが、一般的には1年半から3年程度が目安です。
費用はおよそ100万〜170万円とされており、表側矯正よりも1.5倍程度高額になる傾向があります(全体矯正の場合)。
ただし、具体的な金額は治療内容や医院によって変わります。
事前にしっかりと見積もりやカウンセリングを受けてから、具体的な費用を確認するようにしましょう。
(4)裏側矯正中の食事や口内ケアはどのように行えばいいですか?
裏側矯正では、装置が歯の裏側にあるため、食事中に装置に食べ物が詰まりやすく、通常の歯磨きが難しい場合があります。
食後は専用の歯ブラシやフロス、洗口液を使用して丁寧にケアしてください。
また、硬い食べ物や粘着性のある食材は控えると、装置への負担を軽減できます。
6. 裏側矯正のように目立たない治療方法を探している人はマウスピース矯正「hanaravi(ハナラビ)」をチェック!

裏側矯正について、治療方法の特徴や表側矯正との違い、費用、メリット・デメリットを解説しました。
治療の様子が目立ちにくい反面、費用が高くなりやすい、治療期間が長引きやすいというのが、裏側矯正の大きな特徴だといえます。
こうした特徴を踏まえて、皆さんにとって最適な歯科矯正の方法を探してみましょう。
なるべく費用を抑えつつ、矯正している様子が目立たない治療方法を探している人は、マウスピース矯正のhanaraviがおすすめです。
hanaraviは医師である各務康貴が、日本人の多くが抱えている歯の悩みを解決したいと思い立ち上げたマウスピース矯正ブランドです。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも詳しい、厳選された専門の歯科医師とのみ提携しています。
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治療前には精密検査を行い、その結果をもとに3Dシミュレーションを作成します。
矯正後の仕上がりをしっかりと確認してから治療を開始できるので、「こんな仕上がりになると思わなかった…」という後悔を避けられるはずです。
【3Dシミュレーションのイメージ】
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