マウスピース矯正を始めると、滑舌が悪い・喋りにくいと感じることがあります。
そんな時は慌てずにまず滑舌が悪くなった原因を考えてみましょう。
そもそもマウスピース矯正で滑舌が悪くなることがあるのかどうか。
また、滑舌を良くするトレーニング方法についても詳しく解説します。
目次
1.マウスピース矯正は滑舌に大きな影響はない
マウスピース矯正は、上下の歯列全体を覆う装置ですが、滑舌に大きな影響を与えることはありません。
もちろん、異物をお口の中に装着することによる“喋りにくさ”を感じることはありませんが、
日常生活に大きな支障をきたすことは稀といえます。
それはマウスピース矯正の仕組みを知ると理解できるかと思います。
(1)マウスピース矯正の仕組み
私たちのお口の中はとてもデリケートなので、
砂がひと粒入り込んでも大きな違和感・異物感に悩まされるものです。
アサリに付着した砂粒を噛んだ時の不快感はこの上ないですよね。それが矯正用マウスピースともなるとなおさらです。
それはあくまで異物感であり、滑舌に直接悪影響を及ぼすものではありません。
実際、マウスピース矯正を受けている方は、時間の経過と共に装置による違和感・異物感が薄れていき、滑舌が悪い・喋りにくいと感じることは少なくなっていきます。
ちなみに、マウスピース矯正で用いる装置は樹脂で作られており、厚みも0.5mm程度しかありません。
また、矯正用マウスピースは歯列にフィットするよう設計され、表面も滑らかなので滑舌を悪くする要素がほとんどないといえます。
(2)矯正中の滑舌が気になる場合に“まず”確認したいこと
マウスピース矯正中に滑舌が気になった場合、
まず確認していただきたいのは治療開始からどのくらいの時間が経過したかです。
マウスピース矯正を始めてまだ1週間程度しか経っていない場合は、もう少し様子を見てみましょう。
矯正用マウスピースによる違和感がなくなるまでには、1〜2週間程度の期間を要することも珍しくありません。
2~3週間経過してもなお滑舌が悪いと感じる場合は、何かしらの問題が潜んでいるかもしれません。
2.矯正中の滑舌が気になる場合に確認したいこと
マウスピース矯正を始めてから2~3週間経過しても装置の違和感が大きい、喋りにくいと感じたら次のことを確認してみましょう。
- マウスピースの大きさは合っているか
- 正しく器具を装着できているか
- 潤滑クリーム、チューイー(シリコン製のチューブ)を使っているか
(1)マウスピースの大きさは合っているか
上述したように、矯正用マウスピースはそれぞれの歯列にぴったり適合するよう設計されています。
そのためマウスピースの大きさが合っていない場合は異物感が大きくなります。
場合によっては滑舌を悪くすることもあるでしょう。
また、決められた順番通りにマウスピースを交換しなかった場合も極端に強い矯正力がかかるなどして、違和感・異物感が大きくなりやすいです。
(2)正しく器具を装着できているか
矯正用マウスピースは、所定の位置までしっかりはめ込む必要があります。
正しく装着できていないとマウスピースが浮いた状態となり、舌の動きを邪魔することがあります。当然、違和感・異物感も大きくなります。
マウスピースを正しく装着できているか不安な方は一度、医院にチェックをしてもらいましょう。
(3)潤滑クリーム、チューイー(シリコン製のチューブ)を使っているか
矯正用マウスピースを正しく装着する上で有用なのが「チューイー」です。シリコン製のチューブで、マウスピース矯正を始める前に必ず配布されます。
上下の歯列間にチューイーを挟んだ状態で噛むことで、マウスピースを正しく装着できます。
ここまで、滑舌が気になる場合に確認すべきことをお伝えしてきましたが、マウスピース矯正サービスのhanaravi(ハナラビ)なら、治療中に不安になることも少ないんです。
なぜなら、hanaravi(ハナラビ) ではメディカルサポートチームにいつでもLINEでお気軽に相談する事が可能だからです。
また、口腔内スキャンによる精密な歯型取りが可能であり、「マウスピースの大きさが合っていない」といったトラブルはまず起こりません。
しかも矯正用マウスピースは、チューイーとともに毎月送られてくるので、誤った使い方をするリスクも限りなくゼロに近いといえます。
3.滑舌が気になる場合の発音トレーニング方法
マウスピース矯正中に滑舌が気になる、喋りにくいと感じる場合は、次のトレーニング方法を試してみてください。滑舌が改善されることがあります。
(1)あいうべ体操を行う
あいうべ体操は、主に口呼吸を鼻呼吸に改善するためのトレーニングです。
口呼吸をしていると、口腔内が乾燥するだけでなく、口腔周囲筋が弛緩し、発音も悪くなります。
以下の手順であいうべ体操を実践すれば、口呼吸から鼻呼吸へと移行できると同時に、口腔周囲筋が鍛えられて発音も良くなることが多いです。
【あいうべ体操の手順】
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
「あ・い・う・べ」という言葉の部分は、声を出さなくても良いです。発音の改善に力を入れるのであれば、声を出しましょう。(1)~(4)を1セットとして、1日30セットを目安に毎日続けてみてください。
(2)サ行・タ行・ナ行・ラ行の練習をする
マウスピースの装着によって発音が邪魔されやすいのは、サ行・タ行・ナ行・ラ行です。これらを発音する際には、舌がマウスピースに当たりやすいからです。
そこでまずはサ行・タ行・ナ行・ラ行の言葉を発音して、舌の当たる位置を確認しましょう。
その上で、サ行やタ行の言葉を大きく口を開けて発音します。始めはゆっくりで構いません。
苦手な言葉がゆっくりでもきれいに発音できるようになったら、早口言葉にチャレンジしてみてください。
(3)一般的な発声トレーニングを行う
役者やアナウンサーが実践している一般的な発声トレーニングを行うことでも滑舌は改善できます。
具体的には「母音のみで話をする」「腹式呼吸を意識する」ことで、苦手な言葉もハキハキと喋ることが可能となります。
マウスピース矯正に関するご相談はhanaravi(ハナラビ)へ
矯正治療を始めたばかりの時期には滑舌が悪くなったり、喋りにくさを感じたりするものです。
初めて矯正を受ける人は、その状態がいつまでも続くものと思いがちですが、実際はそうではありません。
とくにマウスピース矯正は、発音の邪魔となることが少なく、装置による違和感や異物感が解消されるまでの期間も比較的短いです。
そんなマウスピース矯正に対応したhanaravi(ハナラビ)なら、患者様お一人おひとりの歯列にぴったりフィットする装置をお作りできます。
また、矯正装置であるマウスピース(=アライナー)は、毎月患者様のご自宅へとお送りするため、誤った使い方をするリスクも極めて低いです。
またhanaravi(ハナラビ)では、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも詳しい、厳選された専門の歯科医師とのみ提携しています。
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