歯と歯の間に2mmほどの間隔が空いてしまうすきっ歯は、専門用語では空隙歯列(くうげきしれつ)といいます。
海外では「幸運の歯」などとも言われるすきっ歯ですが、見た目の印象が悪くなるなどコンプレックスに感じる人も少なくありません。
この記事では、すきっ歯を治療するのにかかる費用や、治療方法のメリット・デメリットを解説します!
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目次
1.すきっ歯(空隙歯列)の原因や問題点は?
歯と歯の間に2mmほどの間隔が空いてしまうすきっ歯は、専門用語では空隙歯列(くうげきしれつ)といいます。
10人に1人程度とされるすきっ歯になってしまうのは、なぜなのでしょうか?
すきっ歯を放置すると、どのような問題が起きてしまうのでしょうか?
(1)すきっ歯(空隙歯列)になる原因
- 上唇小帯(上の前歯のすぐ上の歯茎にあるスジ)が太く、食い込んでいる
- 矮小歯(わいしょうし、通常よりも小さい永久歯のこと)があり歯と歯の間に隙間が生まれる
- 先天性欠損(生まれつき歯の本数が足りないこと)により隙間がある
- 歯の大きさに比べて顎の骨格が大きく、歯が綺麗に並んでいない
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(2)すきっ歯を放置することで起こる問題
すきっ歯を放置すると、見た目や健康にさまざまな問題が起こりやすくなってしまいます。
- すきっ歯が気になり人前で笑顔を見せるのが嫌になるなど、コンプレックスにつながりやすい
- 発音への悪影響がある(サ行、タ行、ナ行、ラ行など特定の音の発音が不明瞭になりやすい)
- 上手に食物を噛めず、消化不良など消化器官に負担がかかる
- 食べカスが歯と歯の間に挟まりやすく、虫歯・歯周病リスクが上がる
2.すきっ歯(空隙歯列)を治す治療方法5選。特徴とメリット・デメリット
すきっ歯の治療方法は、主に4つの方法が挙げられます。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- ラミネートベニア
- ダイレクトボンディング
- セラミッククラウン
(1)ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、それらにワイヤーを通して歯列を徐々に動かしていく矯正治療です。
歯科矯正の中では最もオーソドックスな方法で、さまざまな歯並びの症例に幅広く対応できます。
すきっ歯のように一部の歯並びを矯正する「部分矯正」と、かみ合わせの改善を目的とした歯並び全体を矯正する「全体矯正」の両方にも適応可能です。
ワイヤー矯正のメリット
- 歯を動かす矯正力が強く、他の方法では対処できない大きな歯並びの乱れや噛み合わせのずれも改善できる
- 矯正装置は固定式で自分で外すことができないため、装着時間など自己管理の必要なく治療を進められる
デメリット:
- 矯正装置(ブラケットやワイヤー)を歯の表側に装着するため、治療期間中の見た目が気になる人にはストレスになりやすい
- 矯正装置を歯の裏側に装着する裏側矯正(舌側矯正)という治療方法もあるが、高い技術が必要で費用が高くなりやすい
- 矯正装置の周りに食べカスが詰まりやすく、歯磨きがしづらいため虫歯や歯周病のリスクが上がる
- ワイヤーで歯を引っ張るため、調整後数日は歯が痛むことが多い、発音に慣れるのに時間がかかるなど一定のストレスがある
(2)マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明な取り外し式のマウスピース(アライナー)を定期的に交換しながら歯並びを整える矯正治療です。
マウスピースを提供しているメーカーとしては、hanaravi、インビザライン、Oh my teethなどがあります。
装置が透明で薄いため装着していてもほとんど目立たず、装置を取り外して食事や歯磨きができるのが利点です。
一方で、1日20時間以上装着しないと効果が出ないため、患者自身が装着時間を守る自己管理が求められます。
すきっ歯であれば前歯のみの部分矯正として行われることも多く、ワイヤー矯正よりも費用を大きく抑えられる可能性があります。
マウスピース矯正のメリット
- 透明で歯にフィットするマウスピースを使うため、他人から治療している様子が気づかれにくい。
- マウスピースを食事や歯磨きの際に自由に外せるので、普段どおり食事ができ、歯も磨きやすい。装置自体も清潔に保ちやすく、ワイヤー矯正に比べ虫歯・歯周病のリスクが低い
- 前歯の小さなすき間を改善するといった部分矯正の場合、2~3ヶ月と短期間に治療可能で費用も安く抑えやすい
マウスピース矯正のデメリット
- マウスピースは取り外し可能な反面、患者が装着時間を遵守しないと歯が計画通り動かないため、自己管理が不可欠
- ワイヤー矯正ほど歯の矯正力は強くないため、複雑な歯並びの改善や大きく歯を動かす治療には適用外のケースがある
- 自分で矯正装置を取り外せるため、紛失・破損のリスクがある。紛失すると新たに作製し直す費用がかかったり、その間治療が止まってしまう
(3)ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り取った部分にセラミック製の薄片(ベニア)を貼り付けることで、歯の形態を整える治療方法です。
削る厚みは0.3~0.5mm程度と最小限にとどめ、歯の表側だけに薄い人工の歯を貼り付けます。
すき間を埋めるだけでなく、歯の形や色も同時に美しく整えられます。
ラミネートベニアのメリット
- セラミック製のベニアは透明感や質感が天然の歯に非常に近く、自然で違和感のない見た目が得られる
- 矯正のように何年もかからず、数回の通院で治療が完了する
ラミネートベニアのデメリット
- 健康な歯の表面を一層削る処置が避けられず、元の歯にダメージを与えてしまう
- ベニアはあくまで見た目を整える治療であり、歯そのものの位置を動かすわけではないため、噛み合わせのズレや奥歯も含めた歯列全体の問題は解決できない
(4)ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングは、歯の表面にレジン(歯科用プラスチック)を直接盛り付けて隙間を埋める方法です。
虫歯治療で使う白い詰め物と同じ素材を用いており、歯を大きく削らずにその場で形を整えられるのが特徴です。
前歯のすき間を気になる部分にレジンを足すだけなので治療は1日(1回の通院)で完了し、すぐに見た目を改善できます。
ダイレクトボンディングのメリット
- 歯を動かす矯正とは異なりその場で形を整えるため、最短1日で治療が完了するため、忙しく長期通院が難しい人でも利用しやすい
- 他の自費診療と比べて1本数万円と安価で、気軽に前歯の見た目を改善できる
ダイレクトボンディングのデメリット
- レジンの色や形を手作業で調整するため、歯科医師の技量により見た目の差が出ることがあるため、経験豊富で症例実績のある歯科医を選ぶことが重要
- レジンはセラミックほど色調安定性が高くないため、時間とともに黄ばみや変色が生じるため、定期的なメンテナンスや将来的なやり直しが必要になる場合がある
(5)セラミッククラウン
セラミッククラウンは、歯を小さく削り込んで土台にし、その上からセラミック製の被せ物(クラウン)を装着する方法です。
複数の歯にクラウンを被せて歯並びを揃える治療は俗に「セラミック矯正」とも呼ばれますが、歯そのものは動かさない点で矯正治療とは異なります。
主に、歯の大きさや形が原因ですき間ができている場合に有効で、小さい歯を大きく補綴することで隙間を埋めます。
セラミッククラウンのメリット
- セラミッククラウンは素材の透明感が高く、天然歯と見分けがつかない美しい仕上がりになる
- 歯を大きく削るため、ラミネートベニアよりも歯並びを大きく修正したり見た目を改善したりできる
- セラミックは経年劣化や変色が少なく、長期間にわたり美しさと機能を維持しやすい
セラミッククラウンのデメリット
- クラウンを被せるために、土台となる歯を大きく削るため、歯の喪失リスクが高まる
- ラミネートベニアよりも1本ごとの単価が高いため、複数本に適用すると総額が大きく跳ね上がる
- 矯正治療と異なり歯の位置は動かさないため、根本的な噛み合わせの改善にはならないことが多い
- クラウン装着後、歯のケアが行き届かないと虫歯・歯周病のリスクが高まる
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3.すきっ歯(空隙歯列)の治療にはそれぞれいくらかかる?
ここまでに紹介した4つの治療方法では、すきっ歯の治療でどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
それぞれの費用を一覧表でまとめました。
矯正方法 | 費用 |
---|---|
ワイヤー矯正(表側矯正) | 部分矯正の場合:30万〜60万円前後 全体矯正の場合:60万〜130万円前後 |
ワイヤー矯正(裏側矯正) | 部分矯正の場合:40万〜70万円前後 全体矯正の場合:100万〜170万円前後 |
マウスピース矯正 | 部分矯正の場合:10万〜40万円前後 全体矯正の場合:60万〜100万円前後 |
ラミネートベニア | 約7〜18万円✕本数 |
ダイレクトボンディング | 約2〜5万円✕本数 |
セラミッククラウン | 約10〜20万円✕本数 |
(1)ワイヤー矯正は治療内容と矯正装置の素材で費用が変わる
ワイヤー矯正は、治療範囲や歯並びの状態によって費用が大きく変わります。
加えて、ワイヤー矯正に使用する素材によっても費用は大きく変動します。
使用素材は、目立ちやすさ(審美性)や壊れにくさ(強度)などで差があることが特徴です。
よく使用される素材で、矯正費用は次のように変わります(料金は表側矯正・全体矯正を選んだ場合の目安です)。
- メタルブラケット(もっとも一般的な金属製のブラケット):30万〜80万円
- プラスチックブラケット(強度は高くないが目立ちにくい):50万〜100万円
- ハイブリッドブラケット(強度が高く白色で目立ちにくい):40万〜90万円
- セラミックブラケット(強度が高く白色で目立ちにくい):60万〜100万円
- ジルコニアブラケット (強度が高く目立ちにくい):60万〜100万円
(2)マウスピース矯正はブランドによって料金が変わる
マウスピース矯正の場合、インビザラインやOh my teeth、そしてhanaraviなどどのメーカーで治療を受けるかによって料金が変わります。
細かい料金体系はこの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
(3)ラミネートベニアは複数の歯を治療することが一般的
ラミネートベニアによるすきっ歯治療にかかる費用は使用する材料やクリニックによっても異なりますが、1本あたり7〜18万円が相場です。
なお、ラミネートベニアは4本、6本、8本など左右対称に、複数の歯をまとめて処理するのが一般的です。
そのため、トータルの費用は治療する歯の本数によって大きく変化します。
(4)ダイレクトボンディングは経年劣化が早い点に注意
ダイレクトボンディングは他の治療方法よりも、費用を大きく抑えられます。
これは、治療方法が比較的簡単なのと、安価な素材を使用することが多いためです。
ただし、ダイレクトボンディングの素材は4〜6年が耐久寿命だと言われており、定期的に治療を行う必要があります。
根本的な治療を目指す人には向いていない点に注意しましょう。
4.すきっ歯を根本的に直すならhanaravi(ハナラビ)へ

すきっ歯の治療で用いられる5つの治療方法と、それぞれの費用をまとめて解説しました。
選択する治療方法によって、治療費用は大きく変化します。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、最適な治療方法を選択しましょう。
もしも、リーズナブルな費用ですきっ歯を根本的に改善したいという人は、hanaravi(ハナラビ)に一度ご相談ください!
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