マウスピース矯正メーカーとして知られる、インビザラインとキレイライン。
両メーカーにはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、インビザラインとキレイラインの違いを、適応症例や費用などで比較・解説します。
目次
1.インビザラインとは?
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正装置です。
日本では、同社の日本法人であるインビザライン・ジャパン株式会社が装置を提供しています。
インビザラインは世界中で1,700万件以上の実績があり(2023年12月末時点)、1997年から研究・改良が続けられてきました。
マウスピース矯正を扱うメーカーとしては、もっともポピュラーな存在として知られています。
2.キレイラインとは?
キレイラインは、SheepMedical Technologies株式会社が提供する矯正装置です。
高額になりやすい矯正治療に対して、リーズナブル&スピーディな歯科矯正をコンセプトにサービスを展開しています。
最短治療期間2.5ヵ月、お試し2.2万円といった手軽さなど、低価格なマウスピースとして人気を誇ります。
キレイラインによる矯正治療を行った患者数は、12万人を突破しています(2024年6月時点)。
3.インビザラインとキレイラインの特徴、費用を比較!
インビザラインとキレイラインには、どのような違いがあるのでしょうか?
4つの観点から、それぞれの特徴と違いについてまとめました。
【早見表】
インビザライン | キレイライン | hanaravi | |
特徴 | 対応症例が最も多い | リーズナブル | リーズナブル 定期通院不要 |
治療範囲 | 部分~全体矯正 | 部分矯正 | 部分~全体矯正 |
装着時間 | 22時間 | 20時間 | 20時間 |
マウスピースの交換頻度 | 1~2週間ごと | 3週間ごと | 1~2週間ごと |
費用 | 30~100万円 | 19.8~46.2万円 ※コースの場合 |
30万円~60万円 |
治療期間 | 3ヶ月~3年 | 5~15ヶ月 | 5~18ヶ月 |
通院頻度 | 2ヵ月に1回程度 | 1ヶ月半に2回または3ヶ月に2回 | 定期的な通院は不要 |
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(1)インビザラインとキレイラインの「特徴」
インビザラインは症例の適応範囲が非常に広く、部分矯正だけでなく全体矯正にも対応しているため、噛み合わせの治療も可能です。
なお、全体矯正とは、上の歯と下の歯のすべての歯並びを対象とした矯正治療のこと。
部分矯正とは、上の歯だけ・下の歯だけ・前歯だけなど、一部の歯並びのみを対象にした矯正治療のことを指します。
また、インビザラインは顎の発育をサポートする子どもの矯正に対応しているほか、非抜歯、抜歯矯正にも対応しています。
通院は4〜6週間に1回とされ、厚さ0.5mmの歯茎に被らない形のマウスピースで、装着時の違和感が少ないというメリットがあります。
一方、キレイラインの最大の特徴は、2万円から始められて治療期間も最短2.5ヵ月で完了するという手軽さにあります。
アメリカで専門のトレーニングと臨床経験を積んだ歯科医師が、治療プログラムを監修しています。
キレイラインKIDSという小児向けの矯正サービスもおこなっています。
ただし、前歯12本の部分矯正に特化しているため、噛み合わせの治療や重度の不正咬合(ふせいこうごう)には適応できません。
(2)インビザラインとキレイラインの「マウスピース装着時間と交換頻度」
インビザラインもキレイラインも、マウスピース型の矯正装置を使用します。
マウスピースの装着時間は、インビザラインもキレイラインも1日20時間以上を推奨されています。
インビザラインの場合、マウスピースは1〜2週間ごとに交換します。
キレイラインでは、ソフトタイプとハードタイプの2種類のマウスピースを3週間ずつ装着してから、次のマウスピースのセットに交換します。
(3)インビザラインとキレイラインの「費用と治療期間」
インビザラインは症例の難易度に応じて、費用と治療期間、マウスピースの発注枚数が異なります。
メニュー | 費用 | 平均治療期間 | メニュー内容 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ | 80〜100万円 | 2〜3年 (早いと1年以内) |
全体矯正用のプラン。マウスピースの発注枚数に上限はなく、5年以内なら何回でもマウスピースを追加発注できる |
インビザライン・ライトパッケージ | 50万円〜 | 約7ヵ月 | 前歯の矯正に特化したプラン。マウスピースの枚数は最大14枚 |
インビザライン・エクスプレスパッケージ | 30万円〜 | 3〜4ヵ月 | 矯正後の後戻りや前歯の部分矯正などの治療に特化したプラン。マウスピースの枚数は最大7枚 |
インビザライン・ファースト | 約75万円 | 最大1年半 | 乳歯がまだ残っている子ども用の矯正プラン。歯並びではなく顎の拡大が目的 |
キレイラインの場合、治療期間の目安は5〜15ヵ月で、患者様が決めたゴールや歯並びの症状に合わせて期間が決定します。
料金は「都度払い制」「コース払い」「分割払い」から選択可能です。
支払い方法 | 料金 |
都度払い | 税込み4.4万円 |
コース払い | 5回コース:19.8万円 10回コース:33万円 15回コース:46.2万円 |
分割払い | 月々約3,100円〜の分割払いを選択可能 |
【その他にかかる費用】
- 矯正後の保定装置代(2〜6万円)
- 抜歯や歯の切削、ワイヤー矯正などの費用
(4)インビザラインとキレイラインの「通院頻度」
インビザラインの場合、治療の進捗などにもよりますが、通院頻度は2ヵ月に1回程度です。
キレイラインは、都度払いかコース払いかによって通院頻度が異なります。
都度払いの場合は1ヶ月半に2回ほど、コース払いの場合は3ヶ月に2回程度です。
どちらも定期的な通院が必要なため、忙しい人には手を出しにくいといった意見も少なくありません。
hanaraviのマウスピース矯正なら、最低限の通院回数で治療をすすめられます。
全矯正期間中1~3回程度通院するだけで、あとはオンラインによる経過観察のみ。
治療を担当するのは矯正専門の厳選された歯科医師のみなので、安心して治療を受けられます。
4.インビザラインとキレイラインの治療中の違い
インビザラインとキレイラインでは、矯正治療の内容や使用する器具にもさまざまな違いがあります。
ここでは、以下の7項目で両者を比較しました。
【比較表】
インビザライン | キレイライン | hanaravi(ハナラビ) | |
アタッチメント | あり | なし(つける場合追加治療となる) | あり(無料) |
IPR(歯の研磨) | あり | なし(つける場合追加治療となる) | あり(無料) |
ゴムかけ | あり | なし | 原則なし |
見た目 | 顎間ゴムやアタッチメントが見えることもある | 拡大床などを利用した場合外から見えることもある | アタッチメントが見えることもある |
装着感 | ほとんど違和感はない | ほとんど違和感はない(やや歯茎にかぶるため違和感が強い可能性も) | ほとんど違和感はない |
痛み | 強くない・時間の経過とともになくなる | 強くない・時間の経過とともになくなる | 強くない・時間の経過とともになくなる |
型取りの回数 | 初回のみ | 都度払い契約の場合は通院ごと | 初回のみ |
ホワイトニングの併用 | 可能 | 可能 | 可能 |
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(1)アタッチメントの有無
インビザラインは歯の動きをサポートするために、米粒大の歯と同じ色の歯科用樹脂(CR)でできたアタッチメントを装着します。
アタッチメントを歯に着けることで、歯を動かせる方向のバリエーションが増えます。
キレイラインは、必要がある場合にのみアタッチメントを追加治療として有料でおこなうことがあります。
(2)ディスキング・IPR(歯の研磨)
ディスキング(IPR)とは、歯を動かすスペースをつくるために歯を削る処置のことです。
削る量はごくわずかで、健康には影響をあたえません。
インビザラインの場合は、歯並びの状況によってディスキングの処置を行います。
キレイラインは原則ディスキングを行いません。
担当医が必要と判断した場合、キレイラインの治療の範囲外で追加治療として行います。(費用はクリニックによる)
(3)ゴムがけの有無
インビザラインでは、顎の位置や噛み合わせを整えるために、小さな輪ゴムを上下の歯に跨るようにかける顎間ゴムを用いることがあります。
キレイラインではゴムがけが必要な症例は適応外のため、顎間ゴムは使用しません。
(4)見た目
マウスピースは透明のため目立ちにくいですが、併用する矯正器具によっては見た目が気になることがあります。
キレイラインは拡大床を併用すると、前歯に針金の一部が見えることがあります。
インビザラインは、アタッチメントの凹凸が気になるかもしれません。
また顎間ゴムを用いているとき、口を大きく開けると白いゴムが見えて目立つ場合もあります。
(5)装着感
マウスピースは装着している状態に慣れるまで、喋りにくいと感じる人が多いです。
ただインビザラインは厚さ0.5mmで縁のカットが波型で歯茎に被らない形になっており、違和感が少ないとされています。
キレイラインのマウスピースは、縁のカットが直線的でやや歯茎に被る設計になっているため、より強い違和感を覚えるかもしれません。
(6)痛み
マウスピース矯正は総じて、歯を動かす力が歯列全体に分散される設計をしていることから、ワイヤー矯正と比べて痛みは少ないです。
インビザラインもキレイラインも、マウスピースを交換した直後は痛みを感じることがありますが、2〜3日で落ち着きます。
(7)型取りの回数
インビザラインは、1回の型取りですべてのマウスピースが届くきます。
そのため型取りの負担は少ないですが、矯正中に虫歯治療をする場合、再度型取りをしてマウスピースを発注する必要があります。
キレイラインは、都度払い契約の場合は次のステージのマウスピースを発注するたびに、型取りをします。
そのため通院回数は必然的に増えてしまいます。
(8)ホワイトニングを併用できるかどうか
インビザラインもキレイラインも、ホームホワイトニングと併用して治療できます。
ホワイトニング用の薬剤を、矯正用のマウスピースに入れて歯にはめるだけで歯を白くできます。
インビザラインは基本的に別売りですが、キレイラインではホワイトニング剤が1本セットになっています。
インビザラインのアタッチメントが着いた歯も白くできますが、アタッチメントの大きさによっては少しまだらな仕上がりになることもあります。
5.インビザラインとキレイラインを選ぶ4つのポイント
ここまでさまざまな観点で、インビザラインとキレイラインを比較してきました。
では、実際に歯科矯正をおこなう場合、どちらを選べばいいのでしょうか?
以下の5つの場合に対して、インビザラインとキレイラインのどちらが最適かをまとめました。
(1)見えるところだけキレイにしたい場合
- キレイライン
- インビザライン・ライトパッケージ
- インビザライン・エクスプレスパッケージ
噛み合わせに問題のない軽度の出っ歯や叢生(凸凹した歯並び)に悩んでいる人は、前歯の移動だけで歯並びがキレイになるかもしれません。
この条件に当てはまる場合は、部分矯正に特化したキレイラインやインビザラインの各種プランがおすすめです。
また、見えるところだけキレイにできる部分矯正ならhanaraviのマウスピース矯正もおすすめです。
(2)奥歯やかみ合わせもしっかり治したい場合
- インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ
奥歯の歯並びや噛み合わせが悪いなど、しっかりとした治療が必要な人は、全体矯正が可能なプランを選びましょう。
インビザラインのプランであれば、奥歯の後方移動やIPR(ディスキング)による非抜歯治療だけでなく、抜歯矯正もできます。
※IPRとは、歯を動かすスペースがわずかに足りない場合にスペースを作るため、隣接する歯のエナメル質を削る治療法です。
(3)矯正後の後戻りを治したい場合
- キレイライン
- インビザライン・ライトパッケージ
- インビザライン・エクスプレスパッケージ
矯正治療の後、歯を支える歯茎や骨が安定する前に、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象が起きます。
後戻りしてしまった歯並びを再矯正する場合、上に紹介したプランで処置を受けましょう。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。「後戻りしてしまったので整えたいけど、時間がない…」そんな人にピッタリのサービスです。
(4)乳歯がある子どもの矯正(早期治療)がしたい場合
- インビザライン・ファースト
- キレイラインKIDS
インビザラインには、乳歯のある小学校低学年から始められるインビザライン・ファーストというプランがあります。
このプランであれば、早期の歯科矯正が可能です。
また、キレイラインにも小児向けの「キレイラインKIDS」があります。3歳~12歳のお子さまが対象です。
ただし、マウスピース矯正は自己管理が必要な治療法です。
装着時間が守れなかったり、失くしてしまう心配のあるお子さまにはワイヤー矯正の方が適している場合もあります。

「hanaravi(ハナラビ)」は月々3,600円から始められて幅広い矯正治療に対応
キレイラインとインビザラインについて、それぞれの特徴と選ぶポイントを解説しました。
両方の特徴を比べたうえで、最適なマウスピース矯正を選択しましょう。
他のメーカーの特徴も知りたい、自分に最適な矯正治療を知りたいという人は、hanaravi(ハナラビ)へご相談ください!
hanaraviでは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも詳しい、厳選された専門の歯科医師とのみ提携しています。
矯正経験が豊富な医師が治療を担当するので、安心して矯正ができます。
無料相談では、歯科医師による診断を0円で受けられる点も魅力です。
また、月々3,600円(税別)※1と非常にリーズナブルな価格で歯科矯正を受けられます(※1 年利2.5%で91回払いの場合)。
定期的な通院も不要で、さまざまな症例に対応しています。担当する歯科医師は、矯正治療の豊富な経験を持ったドクターのみなのでご安心ください。
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