セラミック矯正とは、セラミック製の人工の歯を装着することで歯並びを整える治療法のことです。
出っ歯の治療法にはさまざまな種類があり、セラミック矯正も治療法の一種に該当します。
「セラミック矯正ってなに?」
「セラミック矯正のメリット・デメリットが知りたい」
「出っ歯を治すには、ほかにどんな方法があるの?」
そんな疑問・要望を持つ方に対し、この記事ではセラミック矯正のメリット・デメリットなどについて解説します。
出っ歯を治す他の手法についても触れるので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
1. セラミック矯正とは
セラミック矯正とは、削った歯の上からセラミック製のクラウンを被せ、歯並びなどを改善する治療法です。
歯並び以外にも、歯の形や色、大きさなどを改善することができます。
セラミックの種類にもよって費用が異なりますが、1本あたり4万円〜10万円程度が相場になります。
「矯正」という名称がついていますが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と原理が大きく異なります。
ワイヤー矯正などの一般的な矯正治療では、矯正器具を使って歯に力を加え、徐々に歯並びを整えます。
しかしセラミック矯正では、歯を動かすのではなく、歯を削り、そのうえに被せ物をして歯並びを整えます。
一般的な歯科矯正では数か月~数年ほどの治療期間が必要ですが、セラミック矯正の場合は最短2週間ほどで治療を済ませることができます。
一方、セラミック矯正は健康な歯を削る点が最大のデメリットになります。
(1)セラミック矯正の適応症例
セラミック矯正によって治療できる主な歯並びは以下のとおりです。
- 八重歯
- 前歯の傾きやねじれが気になる場合
- 前歯の表面のざらつきやデコボコが気になる場合
- 前歯の先の欠けやギザギザが気になる場合
- 歯の傾きによる出っ歯
2. セラミック矯正で出っ歯を治療できる?
セラミック矯正によって出っ歯を治療できるかどうかは、検査・診断によって決定されます。
歯の大きさや傾斜によって出っ歯になってる場合、セラミック矯正で治療できることが多いでしょう。
しかし、骨格に起因する重度の出っ歯のケースなど、セラミック矯正だけで治療することはできないこともあります。
具体的には、歯の傾斜や大きさの問題だけではなく、上あごの骨が前に出ているケースが挙げられます。
こうした重度の出っ歯の場合、顎の骨を切除するなどの外科手術が必要になります。
関連記事:出っ歯を治す方法は?5つの歯列矯正の方法や治療を受けたあとの注意点
3. セラミック矯正で出っ歯を治すメリット
セラミック矯正によって出っ歯を治すメリットは以下の5つです。
- 治療期間が短い
- 矯正装置を付けない分、治療中のストレスが少ない
- 治療による痛みが少ない
- 後戻りが生じない
- 歯の色を選べる
(1)治療期間が短い
セラミック矯正の最も大きな特徴は、治療期間が短い点です。
ワイヤー矯正などの一般的な歯科矯正は数か月~数年ほど治療期間が必要になりますが、セラミック矯正では、最短2週間ほどで治療を済ませることもできます。
歯を削る際に神経を取る場合は、セラミック矯正であっても時間がかかります。
しかしそれでもなお、セラミック矯正は短期間で治療できる手法にあたります。
(2)矯正装置を付けない分、治療中のストレスが少ない
セラミック矯正では、ワイヤー矯正・マウスピース矯正のように矯正装置を歯につける必要がありません。
こうした一般的な矯正では、矯正装置によって歯の違和感などが生じますし、「治療中の見た目が気になる」という人も少なくありません。
しかしセラミック矯正の場合は、この種のストレスが発生しません。
(3)治療による痛みが少ない
一般的な歯科矯正では、歯に力を加えて動かすため、歯の違和感・痛みが発生します。
ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーなどの矯正装置によって口のなかが傷つくこともあります。
しかし、セラミック矯正では、歯に力を加えることもなく、矯正装置をつけることもないので、歯の痛み・違和感が生じにくいです。
セラミック矯正の歯を削るプロセスでは、麻酔を用いるので、大きな痛みは感じにくいでしょう。
(4)後戻りが生じない
歯科矯正では、後戻りが生じるリスクがあります。
後戻りを防ぐため、歯科矯正では、歯を動かした後に「保定期間」と呼ばれる期間が設けられています。
保定期間では、リテーナーという専用の器具を使って歯を固定します。
一方、セラミック矯正では、歯を動かすわけではないため、後戻りが生じません。
保定期間もないので、その分治療期間全体が短くなるといえます。
(5)歯の色を選べる
セラミック矯正では、被せ物の色を選ぶことができます。
歯科矯正でもホワイトニングを並行して行うことができますが、セラミック矯正ではホワイトニングなしで歯を白くすることが可能です。
4. セラミック矯正で出っ歯を治すデメリット
一方、セラミック矯正によって出っ歯を治すデメリットは5つあります。
- 健康な歯を削る必要がある
- 神経をとる可能性もある
- 歯茎の状態が変化し、見た目が悪くなる可能性がある
- 根本的な噛み合わせの改善にならない
- 外れる・欠けてしまう可能性もある
(1)健康な歯を削る必要がある
健康な歯を削る点は、セラミック矯正の最大のデメリットです。
歯は、一度削ってしまうと二度と元に戻ることはありません。
また、歯を削ると歯の寿命が10年縮まると言われています。
(2)神経をとる可能性もある
出っ歯を治すためにセラミック矯正を行う場合は、歯の軸を変える必要があります。
歯の軸を大きく変える場合は、削る面積が大きいことも可能性があります。
こうしたケースでは、歯の神経をとることも少なくありません。
歯の神経をとると、歯自体の強度が健康な歯に比べて大きく落ちてしまいます。
場合によっては歯が割れやすくなるなどのデメリットもあります。
また、神経を抜いたあとの処置が甘いと歯の根の方で病巣ができてしまい、膿が溜まって痛みが出る恐れがあります。
そうなってしまった場合は、セラミックを一度外して再度治療が必要になり、費用が膨れるリスクもあります。
(3)歯茎の状態が変化し、見た目が悪くなる可能性がある
セラミック矯正は一生ものではありません。
治療してから長い期間が経つと、歯茎と被せ物の境目に段差ができてしまう恐れがあります。
その場合、歯茎を元に戻すことができない為、またセラミックを被せなおす必要が生じます。
(4)根本的な噛み合わせの改善にならない
一般的な矯正と違って、セラミック矯正は、歯の角度を被せ物で治します。
そのため、セラミック矯正は、根本的な噛み合わせの改善効果がありません。
噛み合わせが原因で出っ歯が生じている場合、噛み合わせの改善は非常に重要になります。
場合によっては、「セラミック矯正したけどイメージ通りに治ってない」「想像よりも納得した仕上がりになっていない」といった不満が生じる可能性もあります。
もし、セラミック治療をして納得した見た目にならなかったとしても、削った歯を元に戻すことは出来ません。
後悔しないためにも、セラミック矯正が本当に自分の症例に適しているのかしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。
【3Dシミュレーションのイメージ】
ここで制作するのは理想のイメージではなく、ほぼズレのないシミュレーションになります。3Dシミュレーションの制作後、不満な点があれば、医師のほうで治療計画の再作成を行います。しっかりと納得してから治療を開始できるので、「矯正で失敗したくない」という人はぜひ、hanaraviのマウスピース矯正をご検討ください。
(5)外れる・欠けてしまう可能性もある
噛み合わせが強かったり、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方は、日常的に歯に強い力が加わっているため、セラミックが欠けてしまう可能性があります。
また、歯をぶつけてしまったり、外的な衝撃などでセラミックが外れてしまうこともあります。
こうしたケースでは、基本的にセラミックの作り直しが必要になります。
具体的には、型の取り直し・セラミッククラウンの再作成をすることになります。
歯科医院によっては保証期間を設けているところもありますが、追加の治療費がかかることもあります。
・Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)
・Mediumプラン(軽度~中程度の歪み):45万円(税別)
・Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)
それぞれ分割払いも対応可能です。「リーズナブルな歯科矯正に興味がある」という方は、公式LINEから治療費用をチェックしてみてください。
5. セラミック矯正が向いている人
上記でみたとおり、セラミック矯正にはメリット・デメリットがあります。
セラミック矯正がおすすめな人は、以下のような人です。
- とにかく早く歯並びを整えたい人
- 歯並びだけでなく歯の形と色も同時に改善したい人
- あまり痛みの伴う治療をしたくない人
- 差し歯が破損してしまった人
- 差し歯が変色してしまった人
6. セラミック矯正の治療の流れ
セラミック矯正の治療の流れは以下の通りです。
- カウンセリング・型取り
- 土台の形成・仮歯セット
- セラミッククラウンのセット
①カウンセリング・精密検査
はじめに、患者の現状の歯並びの悩みや、希望の歯の形や色について聞き取りを行います。
希望があればレントゲン撮影などの精密検査に進み、見積もり額・治療計画を作成します。
患者様が治療計画に納得ができたら、契約するプロセスに移行します。
なお、診断・検査の結果、虫歯や歯周病などが見つかれば、先にそれらの治療を行います。
その後、仮歯作成のための歯型取りを行います。この段階ではまだ歯は削りません。
この段階で、神経の処置や歯の色をセラミックと合わせるためのホワイトニングを行うこともあります。
②土台の形成・仮歯セット
次に、セラミックを被せたときに理想的な歯並びとなるよう、歯を削って土台を作っていきます。
セラミッククラウンが完成するまでの間、出来上がった土台の上には、仮歯を装着します。
仮歯でしばらく過ごすことにより、噛み合わせに問題がないかを確認したり、歯茎をクラウンと馴染みやすくしたりすることができます。
③セラミッククラウンのセット
仮歯で数日ほど過ごして問題がなければ、セラミッククラウンを装着します。
セラミッククラウンの作成には1〜2週間ほどかかるため、完成後に改めて来院する必要があります。
セラミッククラウンの装着が完了したら、治療も完了となります。
7. セラミック矯正でよくある後悔とは?
歯科矯正には、セラミック矯正以外にもさまざまな種類があります。
そのため、セラミック矯正をしたけど実は後悔している……という人がいるのも事実です。
代表的な後悔の種類は以下の通りです。
- 思ったより出っ歯が改善されなかった
- 歯茎とセラミックの間に隙間ができた
- セラミッククラウンが欠けてしまった
(1)思ったより出っ歯が改善されなかった
セラミック矯正をした人のなかには、「思ったより出っ歯が改善されなかった…」と後悔をする人もいます。
治療前のカウンセリングが不十分でなかった人や、セラミック矯正が向いてないのに治療を行ってしまった人に多いパターンです。
骨格に起因する出っ歯など、セラミック矯正が向いていないケースもあるので、治療前のカウンセリングはしっかり行いましょう。
後悔を防ぐためには、複数のクリニックで相談することが重要です。
(2)歯茎とセラミックの間に隙間ができた
長期間経つと歯茎が下がってきて、歯茎とセラミック歯の間に隙間ができることがあります。
これにより、「こんなリスクがあると思ってなかった…」と後悔する人もいます。
なお、隙間は新しいクラウンを作って被せることで処置することが出来ます。
しかしその分費用がかかるうえ、放置していると隙間の部分が汚れたり、見た目が悪化する可能性があります。
(3)セラミッククラウンが欠けてしまった
セラミックが欠けることで治療を後悔する人もいます。
セラミックの強度は永久的なものではありません。
一般的には10年保てば良い方だと言われています。
また、土台の歯も削った状態で被せているため、土台が折れてしまうこともあります。
歯を削ると歯の寿命が10年縮むと言われています。
破損したクラウンは外して再度新しいクラウンを装着する必要があります。その分余計に費用がかかってしまいます。
8. 月々3,600円から始められるマウスピース矯正「hanaravi(ハナラビ)」
ここまでみたとおり、セラミック矯正は、一般的な矯正とは全く異なる治療法です。
セラミック矯正で削った歯はもとに戻らないので、後で後悔しないように注意しましょう。
「リーズナブルな料金で、信頼できる医師に矯正治療を任せたい」
そんな要望を持った人におすすめなのが、マウスピース矯正のhanaraviです。
hanaraviなら、矯正経験豊富な医師のみと提携しているため、安心して治療を受けることができます。
また、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも詳しい医師が治療計画を立案するので、
「自分に合った矯正方法がわからない…」
という人にもぴったりだといえます。
治療前に3Dシミュレーションで仕上がりのイメージを共有し、納得できてから契約するので安心。
【3Dシミュレーションのイメージ】
治療費に関しても、以下の通り、リーズナブルな料金になっています。矯正に興味がある方はぜひ、hanaraviの治療も検討ください。
- Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)
- Mediumプラン(軽度~中程度の歪み):45万円(税別)
- Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)
hanaravi(ハナラビ)の特徴
- 「定額制」で余計な費用負担ナシ
- 「経験豊富な歯科医師」が担当するため、失敗も少ない
- 「矯正後のイメージを見て契約」で、予定通りの矯正を実現
- 「マウスピース矯正」で痛みも少なく、見た目も気にならない
- 「リテーナー1回無料」でアフターケアも万全
- 「LINEサポート」で通院不要
公式LINEアカウントから症状別の費用目安がチェックできますので、まずはお気軽にご確認ください。