大人の歯科矯正には、見た目の改善はもちろん、口腔内の健康を促進や、肩こりなどの身体的な不調の改善などのメリットがあります。
「歯科矯正は子供が行うもの」というイメージがある方もいますが、令和2年の調査データによると、平成29年と比べて、歯科矯正を行う30代前半の人の数は2.4倍増加しています(平※出典:厚生労働省|患者調査)。
この記事では、大人の矯正メリット・デメリット、矯正方法の種類などについて解説します。
「大人になって歯科矯正をするのは遅い?」
「大人の歯科矯正のメリット・デメリットは?」
といった疑問を持つ方はぜひ、本記事をご参考ください。
目次
1. 大人の歯科矯正は何歳でも可能
大人の歯科矯正は、何歳になっても開始することができます。 正確には、歯・歯槽骨(※)の健康状態が問題なければ歯科矯正は可能です。
※ここでいう歯槽骨とは、歯を支える役割を持つ骨のことです。
ただ、歯周病が進行しており、歯槽骨・歯肉の炎症によって歯がぐらついている場合など、歯科矯正ができないケースもあります。
「自分は歯科矯正できるかわからない」という方は、hanaraviなど無料相談できるクリニックで一度問い合わせてみると良いでしょう。
子供の矯正との違い
子供の歯科矯正とは、完全に永久歯が生えそろうまでに行われる矯正のことです。
子供は歯・顎の骨がやわらかく、また成長過程にあるため、大人にはできない顎の骨を広げる矯正治療や、抜歯せずに大きく歯を動かす治療などが可能になります。
ただ、子供の矯正は、歯・顎の骨の成長などの影響により、治療計画に変更が生じることも少なくありません。
しかし大人の歯科矯正の場合、骨の発達などの影響を受けずに済むため、子供の矯正よりもスケジュール通りに治療を進めやすいというメリットがあります。
治療経験者192名へのアンケートでは「1日でも早く治療を始めたほうがいい!」という声も
歯科矯正を経験した男女192名を対象としたアンケートでは、「なるべく早いうちに治療を受けたほうがいい」という声が多数寄せられました。
女性
女性・34歳、福岡県在住
職業:その他
表側矯正(ワイヤー矯正)
矯正期間:2年~3年
矯正総額:51~100万円
(矯正前:3~5万円、矯正中:200万円以上、矯正後:7~10万円)
男性
男性・42歳、神奈川県在住
職業:その他
表側矯正(ワイヤー矯正)
矯正期間:1年未満
矯正総額:101~150万円
(矯正前:10万円以上、矯正中:51~100万円、矯正後:3万円未満)
男性
男性・18歳、埼玉県在住
職業:その他
マウスピース矯正
矯正期間:3~4年
矯正総額:10万円未満
(矯正前:1~2万円、矯正中:10万円未満、矯正後:3万円未満)
2. 大人の歯科矯正の3つのメリット
大人の歯科矯正のメリットは、主に以下の3つです。
- 見た目の改善(コンプレックスの解消)
- 噛み合わせの改善(身体的不調の解消)
- 虫歯や歯周病、口臭の予防
(1)見た目の改善(コンプレックスの解消)
歯科矯正の大きなメリットは、言うまでもなく”見た目の改善”にあります。
歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てたり、口元のコンプレックスを解消することができます。
出っ歯や口ゴボの治療ケースのなかには、Eラインが整うなど顔の輪郭が改善されるケースもあります。
見た目の改善は、恋愛などプライベートにおいて重要であるだけではなく、ビジネスシーンにおいても重要です。
テキサス大学教授のDaniel S.Hamermesh氏の調査によると、見た目の良さは収入にも関係しており、容姿が下位10%の人は時給が平均7~10%低かったといいます(参考:Beauty and the Labor Market)。
こうしたデータからも、見た目の改善によってさまざまな場面でメリットが得られるといえます。
・Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)
・Mediumプラン(軽度~中程度の歪み):45万円(税別)
・Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)
それぞれ分割払いも対応可能です。「リーズナブルな歯科矯正に興味がある」という方は、公式LINEから治療費用をチェックしてみてください。
(2)噛み合わせの改善(身体的不調の解消)
歯科矯正では、噛み合わせを治療することがあります。
噛み合わせに問題があると、顎関節や咬筋に余計な負荷がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりなどの不調が発生するためです。
なかには噛み合わせの悪さによって咀嚼が上手くできておらず、胃腸に負担がかかっているケースもあります。
歯科矯正による噛み合わせの改善は、こうした身体的な不調の改善につながります。
(3)虫歯や歯周病、口臭の予防
歯科矯正は、虫歯や歯周病の予防につながります。
歯並びが整うと、歯ブラシなどの口腔ケアが行いやすくなるためです。
また、出っ歯や口ゴボなどの治療を行うと、口が閉じやすくなるため、口腔内の乾燥を防げるようになります。
これにより、虫歯・歯周病の原因菌の繁殖を防げるほか、口臭の予防につながることもあります。
3. 大人の歯科矯正の5つのデメリット
一方、大人の歯科矯正には5つのデメリットがあります。
- 高額な治療費が発生する
- 治療に失敗するリスクがある
- 治療中の見た目が目立つ
- 痛み・違和感が生じる
- 定期的に通院する手間がかかる
(1)高額な治療費が発生する
歯科矯正では、20万~200万円という高額な治療費が発生します。
関連記事:大人の歯科矯正の値段は?方法別の費用相場や料金、支払方法、医療費控除も解説
矯正は基本的に医療保険の適応外に該当するため、治療費は自己負担となる場合が大半です。
ただ、矯正範囲や矯正方法によって費用の相場は大きく異なります。
例えば、矯正範囲が絞られた「部分矯正」を行い、比較的リーズナブルな「マウスピース矯正」を選んだ場合、費用の相場は10万~40万円ほどです。
「費用が高くて治療に踏み出せない…」という方はぜひ、hanaraviなどのマウスピース矯正も検討ください。
・Basicプラン(軽度の歯の歪み):月額3,600円(税別)×91回
・Mediumプラン(軽度~中程度の歪み):月額4,500円(税別)×113回
・Proプラン(中程度以上の歪み):月額6,300円(税別)×106回
なにか気になることがあれば、無料相談を実施しているので、お気軽にお問い合わせください。
(2)失敗するリスクがある
歯科矯正には、失敗が生じるリスクがあります。 代表的な失敗例としては、以下のとおりです。
- 矯正が予定通りに終わらず、費用が高くついてしまった
- イメージしていた見た目にならなかった
- 顎関節症になった
- 治療前の歯並びに戻った
- 歯根(歯の根っこ)が露出した
- 重度の歯根吸収が起こった
- 歯を研磨し過ぎた
関連記事:歯科矯正でよくある7つの失敗事例!防ぐ方法と失敗後の対応も解説!
上記のような失敗をしないためにも、クリニックを選ぶ際は、治療費だけを比べて選ばないように気をつけましょう。
日本では、「自由標榜制」という制度により、歯科医師の資格があれば誰でも「矯正歯科」を名乗れる仕組みがとられています。
そのためクリニックによって歯科矯正の知識・スキルにバラつきがあり、また素人目にはその知識・スキルを確認することが困難です。
「歯科矯正で失敗した」と後悔するケースも少なくないので、矯正歯科の選び方には注意しましょう。
関連記事:矯正歯科の選び方を医師が解説!6つのポイントとよくある疑問も紹介
(3)治療中は矯正装置の見た目が気になる
ワイヤーによる表側矯正を行う場合、歯の表面にワイヤーとブラケットを装着する必要があります。
そのため治療中の見た目が気になり、矯正を躊躇する人もいるでしょう。
しかし実は、歯の裏側に矯正器具を取り付ける「裏側矯正」や、薄く透明なマウスピースを使って歯を動かす「マウスピース矯正」など、見た目が目立たない矯正方法もあります。
見た目を気にせず歯科矯正を完了させることも可能です。
なかでもおすすめなのはリーズナブルな費用で治療できるマウスピース矯正です。
hanaraviなら、月額3,600円(税別)※の費用で治療を受けることも可能です。
※軽度の歯並びの治療プラン(Basicプラン)で年率2.5%のデンタルローンを利用し、91回払いを選択する場合
(4)治療中に痛みが発生する
歯科矯正は、歯に弱い力を加えて徐々に動かしていく治療です。
そのため特に矯正を開始したばかりの頃は、歯の痛みが発生することが多いです。
ワイヤー矯正の場合は、矯正装置のワイヤーやブラケットなどが口内に接触し、粘膜が傷ついたり口内炎になったりする可能性もあります。
こうした矯正中の痛みが気になる人は少なくありません。
痛みに弱い人は、マウスピース矯正を選ぶことがおすすめです。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べ、痛みが少ないといわれています。
マウスピース矯正のhanaraviでお客様にアンケートを行ったところ、「ほとんど痛い期間がなかった」と答えた人は36.84%。「4日以上痛みが続いた」という人は0%でした。
(5)経過観察のための通院に手間がかかる
ワイヤー矯正や、通院ありのマウスピース矯正の場合は、月に一度~2カ月に一度程度の定期的な通院が必要です。
計画通りに歯が動いているか確認し、矯正装置を調整していく必要があるためです。
仕事や学校、育児などで忙しい人にとっては負担に感じるでしょう。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
4. 【重要】複数のクリニック・ブランドに相談しよう
歯科矯正を検討している方は、複数のクリニック・ブランドに相談を行うことが重要です。
前述したとおり、日本では、歯科医師の資格があれば誰でも「矯正歯科」を名乗れる仕組みがとられています。
そのためクリニック・ブランドによって治療方針や費用、治療の質などにバラつきがあります。
複数のクリニックの情報収集を行い、無料相談などを行っているクリニックで話を聞きましょう。
5. 大人の歯科矯正が必要なケース|セルフチェック
以下の2点に該当する方は、歯科矯正を行うのがおすすめです。
- 噛み合わせに問題がある
- 歯の向きなどに問題がある
その理由やセルフチェックの方法について、以下で詳しく解説します。
(1)噛み合わせに問題がある
噛み合わせに問題がある方は、歯科矯正を行うのがおすすめです。 矯正により、頭痛や肩こり、顎関節症などの改善・予防を行うことができるためです。 噛み合わせに問題があるかチェックする際は、以下の項目に該当しないか確かめてみると良いでしょう。
- 食べ物をうまく噛めていない気がする
- 噛み合わせが悪い自覚がある
- 前歯で食べ物を噛めない(オープンバイトなど)
- 噛み合わせが強すぎて歯が欠けたり割れてしまう
- 噛んだ状態で前から下の歯がほとんど見えない(過蓋咬合)
- 正面から見た時に、歯の中心と顔の中心が合っていない
噛み合わせの問題があるかわからない方は、専門の歯科医師に相談してみるのもおすすめです。
(2)歯の向きなどに問題がある
歯の向きなどに問題がある方も、歯科矯正を受けるのが良いでしょう。 歯の向きなどを改善することで、口腔ケアがしやすくなるなどのメリットが得られます。 歯の向きのチェック項目としては、以下の点が挙げられます。
- 目で見て歯並びが悪いと感じる(八重歯、叢生、乱ぐい歯)
- 虫歯になりやすい
- 歯周病になりやすい
- 出っ歯、受け口など、目で見て明らかな不正咬合がある
日本では「虫歯や歯周病予防のために歯列矯正をする」という人はまだ少ないのが現状です。 しかし治療費の高い欧米では、予防として歯列矯正をすることが当たり前になっています。
6.大人の歯科矯正の種類|治療法
大人の歯科矯正にはさまざまな種類があります。
まず、矯正範囲によって2つの種類に分類されます。
- 部分矯正:前歯を中心に一部分を矯正する方法
- 全体矯正:奥歯を含むすべての歯を矯正する方法
部分矯正と全体矯正の特徴や費用、治療期間などは以下のとおりです。
関連記事:前歯のみの部分矯正とは?矯正方法とメリット・デメリットを解説!
矯正範囲が決定したら、矯正方法の種類を選択します。
代表的な矯正方法の種類は4つあります。
- マウスピース矯正:矯正用のマウスピースによって歯を動かす手法
- 表側矯正(ワイヤー矯正):歯の表側にワイヤーをつけて歯を動かす手法
- 裏側矯正(ワイヤー矯正):歯の裏側にワイヤーをつけて歯を動かす手法
- セラミック矯正:歯を削ってその上からセラミック製の仮歯をつける手法
それぞれの矯正方法によって特徴や費用、治療期間などが異なります。
「自分にどの矯正方法が合うのかわからない」という方は、hanaraviなどの無料相談を行うクリニックに問い合わせを行うのがおすすめです。
7.大人の歯科矯正の事例3選
最後に、マウスピース矯正のhanaraviで実際に治療を行ったケースをご紹介します。
(1)上顎前突(出っ歯、口ゴボ)
上記は「出っ歯」のケースで、6カ月間、約30万円ほどの予算で部分矯正を行い、歯並びを整えることができました。
症状 | 上顎前突(出っ歯) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約8ヶ月 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。. 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(2)すきっ歯
上記は歯と歯のあいだにすき間ができた歯並び(すきっ歯)のケースで、約6カ月間、30万円程度の予算で部分矯正をおこない、自然な歯並びにしました。
症状 | 正中離開(すきっ歯) |
---|---|
費用 | ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約6ヶ月 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
治療内容 | 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場 合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動か すことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先 天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中 に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。. 矯正治療に よって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合 は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(3)ガタガタな歯並び(叢生)
こちらは歯がガタガタした並びになっていたケースで、約1年間、45万円ほどの予算で部分矯正を行い、きれいな歯並びとして整えました。
症状 | 叢生(前歯のガタツキ) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約1年 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。. 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
8. 大人の歯科矯正ならマウスピース矯正の「hanaravi(ハナラビ)」
大人の歯科矯正は、見た目の改善やかみ合わせの改善など、さまざまメリットが得られる一方で、デメリットや注意点もあります。
それぞれの症例(歯並び)によって治療費や期間、適切な矯正方法、注意点などが変わるので、まずは専門の歯科医師とカウンセリングすることをお勧めします。
「自分の歯並びで矯正した場合の注意点が知りたい」
「自分のケースの治療費が知りたい」
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- 月額3,600円(税別)※1、総額30万円(税別)の低コスト
※1年利2.5%で91回払いの場合 - 最短3カ月で完了
- マウスピースが自宅に届くので通院不要
- 矯正中の悩みや疑問をいつでもLINEで相談できるオンラインサポートが充実
- 矯正しながらホワイトニングできる