「矯正治療が気になるけど、色々種類があってよく分からない」「自分にはどの矯正が合っているのか知りたい」という人は多いです。
そこでこの記事では、矯正の種類ごとの特徴やメリット・デメリット、タイプ別のおすすめ矯正治療について解説します。
目次
歯科矯正とは? 基本をおさらい
歯科矯正とは、ワイヤーやマウスピースといった矯正装置を使い、歯にじっくりと弱い力を加え、歯並びを整える治療のことです。矯正では、口元の見た目をきれいにするだけでなく、噛み合わせを改善するなど歯の機能的な問題を改善することができます。
例えば、噛み合わせが悪い場合、以下のような問題が発生します。
- 顔の筋肉のバランスが悪くなり、結果として顔が大きく見えてしまう
- 肩こりや頭痛が起こりやすくなる
- 顎関節症になりやすくなる
- 食べ物をよく咀嚼できないため、胃腸に負担がかかる
歯科矯正は、口元のコンプレックスを改善するとともに、上記のような問題も解決することができます。
矯正の種類は6つ 方法別・範囲別に解説
矯正には、表側矯正(ワイヤー矯正)と裏側矯正(ワイヤー矯正)、マウスピース矯正という3つの代表的な種類があります。
以下では、それら3つの種類に加え、範囲別に異なる矯正の種類や、その他の種類について解説します。
方法別・矯正の種類
矯正には、下記の表にまとめた3つの種類があるので、以下で詳しく説明します。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正とは、ブラケットと呼ばれる部品を歯の表面につけ、ワイヤーの力によって歯を動かす矯正の種類のことです。
最も歴史のある矯正方法であるため、医師たちの経験・知識も豊かであり、また多くの矯正歯科で導入されています。大きく歯を動かす歯並びに適している方法だといえます。
費用の相場は60~130万円(※部分矯正の場合は30~60万円)で、矯正期間の目安は2年程度です。表側矯正のメリット・デメリットは以下のとおりです。
【ワイヤー矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:ワイヤー矯正とは?種類や素材、費用、他治療との比較について解説
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正とは、歯の裏側(舌側)にワイヤー型の矯正装置をつけ、歯を動かしていく矯正の種類のことです。表側矯正と比べて、医師の高い技術が必要になり、また費用も高くなってしまう点がデメリットです。
しかし、歯を大きく動かすことに向いているほか、表側矯正よりも矯正中の見た目が目立たないというメリットがあります。
費用の相場は100~170万円(※部分矯正の場合は40~70万円)で、矯正期間の目安は3年程度です。メリット・デメリットは以下のとおりです。
【ワイヤー矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:ワイヤー矯正とは?種類や素材、費用、他治療との比較について解説
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を使い、歯を動かす矯正の種類のことです。ワイヤー矯正と比べて費用が安く、期間も短く、痛みや違和感も少ない矯正方法となります。
ただ、大きく歯を動かす必要がある歯並びや、噛み合わせまで含めて矯正する必要がある歯並びの場合など、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。
費用の相場は60~100万円(※部分矯正の場合は10~40万円)で、矯正期間の目安は1~2年程度(※部分矯正なら数カ月で終わるケースもあり)です。マウスピース矯正のメリット・デメリットは以下の表のとおりになります。
【マウスピース矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:マウスピース矯正とは?効果やメリット、ワイヤー矯正との違いを解説
その他の矯正方法
上記3つの矯正方法の他にも、さまざまな矯正の種類があります。以下では、表にまとめてある4つの方法について、それぞれ詳しく解説します。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正とは、上顎には表側矯正を行い、下顎には裏側矯正を行うワイヤー矯正の一種です。裏側矯正より費用などを抑えられることに加え、表側矯正より矯正中の見た目が目立たないというメリットがあります。
コンビネーション矯正
コンビネーション矯正とは、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせるなど、別々の方法を組み合わせる矯正の種類のことです。よくある方法としては、マウスピース矯正で治せない範囲を表側矯正(ワイヤー矯正)で矯正し、その後、マウスピース矯正を行うパターンです。
外科矯正
外科矯正とは、外科的な手術を行う矯正治療のことで、他の矯正方法と組み合わせて行われることも多い方法です。
骨格的な問題を抱えている場合や、歯周組織に問題を抱えている場合など、他の矯正方法で対応できない症例で適応されます。
インプラント矯正
インプラント矯正とは、インプラントアンカーと呼ばれるネジを顎の骨に打ち込み、矯正の拠点として用いるワイヤー矯正の一種です。インプラント矯正はアンカーによって効率的に歯を動かすことができます。
また、一般的なワイヤー矯正では奥歯を拠点として歯を動かす場合に奥歯まで動いてしまうことがありましたが、そのデメリットを防ぐことができます。そして、一番奥にある奥歯を動かすこともできます。
範囲別・矯正の種類
矯正には、範囲によっても種類が異なります。範囲別の矯正の種類には、「全体矯正」と「部分矯正」があります。
全体矯正とは、奥歯を含む歯列全体を矯正する方法のことです。また、部分矯正とは、前歯だけなど部分的な歯列を矯正する方法のことです。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、それぞれ全体矯正を行う場合や、部分矯正を行う場合があります。ワイヤー矯正を例にとると、全体矯正/部分矯正の違いは以下の表のとおりになります。
自分にあった矯正の種類とは? 比較ポイント一覧
では、自分にあった矯正の種類を判断するポイントはなんでしょうか。以下の表にまとめた7つのポイントについて、それぞれ詳しく説明します。
値段
値段が高額な歯科矯正を検討している人にとって、方法別の値段の差は重要だと思われます。矯正の値段でいえば、マウスピース矯正が最も安いといえるでしょう。
裏側矯正は値段が高いですが、上述したハーフリンガル矯正など、表側矯正と組み合わせて用いると費用が下がる傾向があります。
対応可能な歯並び(適応症例)
歯科矯正では、方法によって対応可能な歯並びとそうでない歯並びがあります。対応可能な歯並びの多さでいうと、ワイヤー矯正のほうがいいといえるでしょう。
マウスピース矯正は、歯を大きく動かす矯正などには向いていないといわれています。自身の歯が適応症例かどうかは医師に相談して確認する必要があります。
痛みや違和感の程度
歯科矯正は、歯に力を加えて動かすため、多少痛みや違和感が発生します。ワイヤー矯正は比較的痛みを感じる人が多いです。しかし、痛みの感じ方には個人差があるので、違和感程度に感じる方もいるそうです。
なお、マウスピース矯正は、比較的痛みが少ないといわれています。マウスピース矯正の痛みや違和感のピークはおよそ36時間です。
hanaraviのユーザーにアンケートを実施したところ、「ほとんど痛い期間がなかった」と回答した人は36.84%。4日以上痛みが続いた人の割合は0%でした。
hanaraviでは無料相談も実施しているので、なにか気になることがあればお気軽にご連絡ください。
期間
歯科矯正では、歯周組織に負担をかけないため、ゆっくりと弱い力で歯を動かしていきます。
そのため、歯科矯正には長い時間を要します。歯を大きく動かす矯正になればなるほど、期間が長くかかる傾向があります。
期間の面でも、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正のほうが短いため、優れているといえるでしょう。
【期間についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:矯正にかかる期間は平均どれくらい?短期間で矯正できる条件・方法を解説
通院頻度
歯科矯正では、通院するタイプと通院しないタイプの方法があります。ワイヤー矯正は、月に一度ぐらいのペースで定期的な調整のために通院する必要があります。
一方、マウスピース矯正は、通院不要のブランドもあるため、通院頻度の面で優れているといえます。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
抜歯の有無
歯科矯正では、歯を動かすスペースを確保するため、抜歯を行うことがあります。ワイヤー矯正の場合も、マウスピース矯正の場合も、抜歯をすることはあります(※ただ、マウスピース矯正は抜歯したスペースを埋めるような大きな歯の移動が苦手だといわれています)
しかし、いずれの方法でも部分矯正を行う場合は抜歯を行わない傾向があります。
健康な歯を抜く抜歯を警戒する人は多いですが、あまりにも非抜歯(抜歯をしない方法)にこだわり過ぎて、矯正治療を失敗するケースもあります。
抜歯が必要になるかどうかは医師が判断するため、疑問がある場合は医師とよくコミュニケーションをとり、セカンドオピニオンも含めて検討すると良いでしょう。
矯正装置が固定式/着脱式
歯科矯正における矯正装置には固定式のタイプ(矯正装置を着脱できないタイプ)と、着脱式のタイプ(矯正装置を着脱できるタイプ)があります。
ワイヤー矯正は固定式で、マウスピース矯正は着脱式です。
固定式は、矯正装置の自己管理が不要になるメリットがあります。
一方、着脱式は、歯ブラシをする際や食事をする際などに自由に矯正装置を外すことができるというメリットがあります。
タイプ別・おすすめの矯正方法
矯正にはさまざまな種類があるため、まずは「自分が重視するポイント(価格の低さや適応症例の多さなど)」を決め、ある程度方法が絞られたら、方法ごとのデメリットを検討する、という選び方をおすすめします。以下では、重視するポイントごとのおすすめ矯正方法を解説します。
「矯正中の見た目重視」という人
「費用は気にしない」「矯正中の見た目重視」という希望を持つ人には、裏側矯正(ワイヤー矯正)とマウスピース矯正をおすすめします。
裏側矯正(ワイヤー矯正)は、笑った時にもワイヤーやブラケットが見えないので、見た目を重要視する人におすすめな治療方法です。また、マウスピース矯正も見た目が目立たないのでおすすめです。
裏側矯正は難しい症例も幅広く対応できますが、費用が高額になるなどのデメリットがあります。また、マウスピース矯正は適応症例が少ないですが、費用が安いなどのメリットがあります。
【マウスピース矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:マウスピース矯正とは?効果やメリット、ワイヤー矯正との違いを解説
「歯を大きく動かす必要がある」「見た目は気にしない」という人
「歯を大きく動かす必要がある」「見た目は気にしない」という人には、表側矯正(ワイヤー矯正)がおすすめです。歯を大きく動かす歯並びに適している方法のなかでは、表側矯正が最も安価なためです。
【ワイヤー矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
参考:ワイヤー矯正とは?種類や素材、費用、他治療との比較について解説
「通院は面倒」という人
「通院は面倒」という人には、マウスピース矯正をおすすめします。マウスピース矯正のブランドによっては通院が不要としているサービスがあるためです。
ワイヤー矯正のように、月に一度などの頻繁な受診は行わなくてOKで、ご自身で決められた期間でマウスピースを交換しながら、通院をほとんどせずに進められるのがマウスピース矯正の特徴です。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
番外編・子供の矯正治療種類9つ
補足的な内容になりますが、以下では子供の矯正の方法について解説します。
子供の矯正は、大人の矯正と目的も異なります。大人の矯正は見た目や歯の機能を改善することが目的なのに対し、子供の矯正(とくに6~12歳にあたる1期治療の場合)は健全な顎の発達を促すことも目的に含まれています。
また、子供の矯正には大きく分けて1期治療と2期治療という2つの期間があります。それぞれの目的や主な矯正装置は以下の表のとおりです。
子供の矯正の種類(1期治療)は7つの種類がある
以下の表にまとめているとおり、1期治療には7つの種類があります。
子供の矯正の種類(2期治療)には2つの種類がある
一方、2期治療には、2つの種類があります。なお、2期治療は大人の矯正の目的とほとんど変わりません。
経験豊富な医師に相談したいならhanaravi(ハナラビ)へ
月々3,600円から始められるマウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)なら、ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも詳しい経験豊富な歯科医師が矯正を担当するので、さまざまな種類のなかから適切な矯正手段を一緒に検討してくれます。無料相談も行っているので、「矯正の種類が多くてよくわからない……」という人はぜひ、hanaraviの利用を検討してみてください。
その他のhanaraviの特徴
- 「定額制」で余計な費用負担ナシ
- 「経験豊富な歯科医師」が担当するため、失敗も少ない
- 「矯正後のイメージを見て契約」で、予定通りの矯正を実現
- 「マウスピース矯正」で痛みも少なく、見た目も気にならない
- 「リテーナー1回無料」でアフターケアも万全
- 「LINEサポート」で通院不要
公式LINEアカウントから費用目安のチェックや無料相談の申込ができますので、まずはお気軽にご確認ください。