歯列矯正は、数ヶ月から1年半程度の期間をかけて歯並びを改善していく治療法です。
実際に変化を実感できるまでにどのくらいかかるのか、気になる方は多いはず。
今回は、歯列矯正はどのくらいで変化が実感できるのか、歯が動く原理や方法、矯正期間の目安、歯が動きやすい人の特徴などについてもお伝えしていきます。
マウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)では、実際に矯正で歯並びがどのくらい変化するか、検査データをもとにシミュレーション動画を事前にご提供しています。
まずは検査を受けて、あなたの歯がどこまで動かせるのかを確認しましょう!
`目次
1.歯列矯正はどのくらいで変化するのか
完了するまでに時間を要する歯列矯正ですが、どのくらいで変化するのでしょうか。
矯正治療はゆっくりと歯を動かします、個人差もありますが平均的には1ヶ月に0.5mm~1mmです。
歯が動く仕組みを含めて以下で見ていきましょう。
(1)1カ月に0.5mm~1mmずつ動く 長期的に変化
矯正治療では、歯に負担をかけすぎないようゆっくりと歯を動かす必要があり、動かすスピードは1ヵ月に0.5mm~1mm程度が限界です。
矯正方法によって動かせるスピードは若干異なりますが、どの方法でも数日で実感できるほど歯を急激に動かすことはありません。
そのため1か月程度で変化を感じる人はあまりおらず、矯正を始めて2~3ヵ月ほどすると、変化を実感できる人が出てくるでしょう。
※変化を実感するのに時間がかかる歯並びもあるなど、個人差があります
また、歯並びだけではなく、横から見たときの口元の変化など、顔も若干変わることがあります。
とくに「口ゴボ」の人の場合は、矯正が進むとEライン(顎と鼻を結んだライン)が整ってくる人も少なくありません。
そのほか、噛み合わせが整うと顎の筋肉の負担が減り、輪郭がすっきりすることもあります。
【3Dシミュレーションのイメージ】
(2)矯正治療で歯が動く仕組み
ここでは、歯に力を加えて動かす仕組みについて解説します。
歯は骨から直接生えているわけではなく、歯根膜によって歯槽骨(歯茎の骨)に固定されています(上記の図参照)。
歯根膜は1mm以下の非常に薄い組織で、歯根部分の表面にあるセメント質と歯槽骨の間を結び付ける役割を持つ繊維性の膜(組織)です。
矯正装置により継続的に歯に圧力を加えることで、以下のことが起こります。
- 圧がかかった側(歯が動く方向の歯の側面)の歯根膜は厚さが縮まる
- 逆側(押されている側)の歯根膜は引っ張られ組織が伸びる
- 圧迫された側の歯根膜に骨を溶かす細胞(破骨細胞)が出現し、スペースができる
そのスペースを利用し、歯を動かしていくことで歯並びを改善するのが歯列矯正の仕組みです。
(3)矯正にかかる期間は数ヶ月~3年程度
矯正治療にかかる期間は、数ヶ月~3年程度と個人差があります。
各個人の歯並びや矯正方法、求めるゴールの程度によって期間が異なるためです。
また、矯正で歯並びを整えたあとは1年~2年の保定期間(歯を固定させるための期間)が必要です。
「矯正期間」が数ヶ月~3年程度、「保定期間」が1~2年なので、すべてを終えるまでにトータルで1年半〜5年程度かかります。
実際に5年かかる人はまれで、中央値としてはトータル2~3年といったところでしょう。
(4)すぐに変化を実感しにくい歯並びは?
矯正治療では、数ヶ月で変化を実感できる人もいれば、終盤になってやっと変化を感じられる人もいます。
変化を実感しにくい歯並びの特徴は、以下のようなケースです。
ガタツキが大きい歯並び(重度の叢生)
歯並びのガタツキが大きい人の場合、1mm程度歯が動いただけでは歯並びが良くなった実感を感じにくい人が多いようです。
また歯列矯正では全体を一気に動かすのではなく奥歯から順に並べていくことが多いため、数ヶ月経っても変化がほとんどないように見えることもあります。
正中のズレや過蓋咬合など
正中のズレや過蓋咬合など、ぱっと見ただけでは歯並びの問題がわかりづらい人は治療終盤まで変化を実感しづらいかもしれません。
このようなケースは、治療終盤に全体の顔のバランスの変化や噛んだときの見え方、奥歯への力のかかりかたが変わったことで実感を得られる人が多いでしょう。
2.【写真付き】半年〜7ヶ月の変化
実際にどの程度の期間で歯並びが変化するのか、マウスピース矯正のhanaraviの事例を参考に見ていきましょう。
(1)上顎前突(出っ歯、口ゴボ)
上顎前突(出っ歯、口ゴボ)とは、上の歯が下の歯に比べて極端に出ている状態のことです。
今回のケースでは、上の歯が前に倒れているため上顎前突を引き起こしているため、hanaraviのマウスピース矯正をおこないました。
6ヶ月間かけて前の歯をまっすぐに矯正し、見た目が改善されています。
症状 | 上顎前突(出っ歯) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約8ヶ月 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。
歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(2)すきっ歯
歯と歯の間に隙間が生じてしまっている状態のことをすきっ歯と呼びます。
すきっ歯の原因は、歯と顎の大きさのバランス、歯の位置などがさまざまですが、今回のケースでは、歯と顎の大きさのバランスが原因です。
マウスピース矯正によって歯の位置を動かすことで、隙間をなくし自然な歯並びに改善しました。かかった期間は6ヶ月ほどです。
症状 | 正中離開(すきっ歯) |
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費用 | ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約6ヶ月 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
治療内容 | 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かして埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。
歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(3)ガタガタな歯並び(叢生)
歯と顎の大きさのバランスが不釣り合いな場合は、生えるスペースがなく重なり合って生えてしまいます。
約7ヶ月かけてマウスピース矯正を行い前歯全体の歯の位置を修正しました。
症状 | 叢生(前歯のガタツキ) |
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費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約1年 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。
歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。 矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
・Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)(5~7か月)
・Mediumプラン(軽度~中程度の歪み): 45万円(税別)(7~10か月)
・Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)(8~18か月)
それぞれ分割払いも対応可能です。「リーズナブルな歯科矯正に興味がある」という方は、公式LINEから治療費用をチェックしてみてください。
3.歯列矯正で変化が早い人の特徴
矯正期間は、歯並びだけではなく、年齢や方法によって異なります。
歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴を以下にまとめました。
(1)30代くらいまでの若い人
前の項目で説明したとおり、矯正は弱い力を持続的に歯に伝えることで骨の代謝を促し歯を動かします。
そのため、30代くらいまでの若い人の方が短期間で歯が動く傾向にあります。
若い人のほうが骨折の治癒が早いのと原理としては同じです。
関連記事:30代・40代・50代から歯科矯正する人のよくある後悔とは?|対処法も解説
(2)非抜歯で治療できる人
非抜歯で済む人の方が、抜歯をして矯正する人に比べて短期間で矯正が済みます。
非抜歯で済む人は歯を動かす距離が短い傾向にあるため短期間で済む場合が多いです。
(3)歯並びがそこまで悪くない人
歯並びがそこまで悪くない人は、治療期間が短い傾向にあります。
歯並びが悪ければ悪いほど、歯を動かす距離が大きく、範囲も広くなるため治療に時間がかかります。
少し歯を移動させるだけで整う歯並びであれば、数ヶ月~1年以内に治療を終えられるケースも少なくありません。
(4)前歯だけなどの部分矯正をする人
前歯や、気になる部分だけなど部分的な矯正をする人は短期間で済みます。
矯正は動かす範囲が広くなるほど矯正期間が長くなる傾向にあるからです。
ただし、前歯を動かすために奥歯まで動かさないといけないケースや、噛み合わせを考慮すると全体矯正が必要になるケースも少なくありません。
部分矯正だけで治療できるかどうかは歯科医師が直接口腔内を見てみないとわからないので、まずは一度カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
[4.方法別・歯列矯正の期間
歯列矯正は方法によっても、矯正期間が異なります。
それぞれ矯正方法によってどの程度、期間が異なるのか、また特徴などについても見ていきましょう。
(1)マウスピース矯正の概要・矯正期間
マウスピース矯正とは、薄く透明なマウスピースを交換することで歯を動かす矯正方法のことです。
ワイヤー矯正に比べ、見た目が気にならない、自分でマウスピースを交換するため通院の必要がない、というメリットがあります。
マウスピース矯正は症例にもよりますが、1〜2年程度の期間がかかります。
前歯だけなどの数本を矯正する部分矯正だと数ヶ月~半年ほどで終わるケースもあります。
費用相場は60~100万円程度(部分矯正の場合は10~40万円)です。
(2)表側矯正(ワイヤー矯正)の概要・矯正期間
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる器具をつけ、ワイヤーの力によって歯を動かす方法です。
中でも、歯の表側に矯正装置をつける方法を表側矯正と呼びます。
多くの人がワイヤー矯正といって思い浮かべるのはこの方法でしょう。
表側矯正(ワイヤー矯正)は多くの症例に対応しているのがメリットで、治療期間は2年程度が一般的です。
費用は症例によっても異なりますが、約60~130万円程度です。
(3)裏側矯正(ワイヤー矯正)の概要・矯正期間
歯の裏側にワイヤーとブラケットを付ける方法を裏側矯正と呼びます。
矯正装置を歯の裏側に付けるため、見た目が気になる人や、周りにバレたくない人に向いている治療法です。
表側矯正に比べると調整作業が煩雑なため診療時間が長くなったり、治療期間が長くなる場合があります。
裏側矯正(ワイヤー矯正)は、多くの症例に対応していますが、治療に要する期間は長めで3年程度の期間がかかります。
費用は症例によっても異なりますが、約100~170万円程度です。
5.矯正でなるべく早く歯を動かすには
歯列矯正は性質上、長い期間をかけて治療をおこなう必要があります。
ですが、「なるべく早く治療を終えたい」「イベントまでに間に合わせたい」といった声も少なくありません。
そこでこの章では、できるだけ早く動かす技術や治療法について解説します。
歯科医院によって扱っている方法が異なるので、気になる人は歯科医院に確認してみましょう。
※ここでは実際に国内外の歯科医院で取り扱いのある方法をご紹介していますが、hanaraviが推奨するものではありません。これらの治療をおこなう場合は、担当の歯科医師とよく相談し、自己責任でおこないましょう。
(1)オルソパルス
オルソパスは、マウスピース矯正と並行して使用する医療機器です。
口にはめて使用する機器で、一日10分程度、近赤外線の光をお口の中に当てることで、歯の動くスピードを早くすることができるとされています。
メーカーの提出するデータには、使用していないときに比べて最大で67%治療期間を短縮できると記載されています。
(2)アンカースクリュー
アンカースクリューとは、小さいネジを骨に打ち込み矯正の固定源とする方法で、ワイヤー矯正で用いられます。
ブラケットからかかる力に加えて、固定されたアンカースクリューから追加の力を得られるため、矯正の期間を短縮できます。
アンカースクリューは小さいため、打ち込む際の負担も少なく済みます。
また、矯正終了後、アンカースクリューを外した後も傷がほとんど残りません。
(3)セルフライゲーションブラケット(デイモンシステム)
セルフライゲーションブラケットとは、ワイヤー矯正で使用する装置(ブラケット)の種類の一つです。
アメリカの矯正歯科医師Dr. Dwight Damonによって開発されたもので、ワイヤーをブラケットに固定することなく矯正力を働かせられる矯正システムです。
セルフライゲーションブラケットを使用することで、治療期間を短く、通院回数も抑えることが可能なケースがあるといわれています。
(4)セラミック矯正
セラミック矯正は矯正治療ではなく、歯を削ってセラミックの被せものをする補綴治療です。
矯正治療のように長期間を必要とせず、歯を削り被せたその日からきれいな歯並びになります。
また歯の形や色を変えることが可能なのもメリットです。
ただし健康な歯を削る必要がある、歯並びを大きく変えることはできないというデメリットがあり、推奨しない歯科医師も多くいます。
(5)コルチトミー
コルチトミーは「歯槽骨皮脂切除術」とも呼ばれ、矯正をおこなう部位の骨の表面(歯槽骨)に細かい切れ込みを入れ、治癒を促すことでワイヤー矯正のスピードを早くする外科処置のことです。
歴史が浅く取り扱っている歯科医院はまだ少ないですが、欧米では症例数も少なくない治療法です。
(6)最も大切なのは歯科医師の指示にきちんと従うこと
以上5つの方法をご紹介しましたが、最も大切なことは歯科医師の指示に正しく従って治療をすすめることです。
また、これらの方法は通常の治療よりも費用が高額になってしまうデメリットもあります。
特別な方法を取らなくても希望の期間内に治療を終えられる可能性もあるので、まずは歯科医師の診断を受け、どれくらいの期間で治療できるかを確認しましょう。
6.hanaravi(ハナラビ)なら治療後のイメージが事前に見られる
歯列矯正で歯を動かすスピードは1ヶ月に0.5mm~1mm程度なので、効果を実感するまでには時間がかかります。
特に矯正を始めた初期はなかなか実感を得るのが難しいため、モチベーションを保つのが難しいでしょう。
月々3,600円(税別)※1から始められるマウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)なら、治療のシミュレーションを画像で確認できるため、治療中のモチベーションを高く保つことができます。
※1 年利2.5%で91回払いの場合
hanaraviのシミュレーション画像例
また、ケースによっても変わりますが、hanaraviなら最短5~7か月程度で矯正することができます。
- Basicプラン(軽度の歯の歪み):30万円(税別)(5~7か月)
- Mediumプラン(軽度~中程度の歪み): 45万円(税別)(7~10か月)
- Proプラン(中程度以上の歪み):60万円(税別)(8~18か月)
「自分の治療期間が知りたい」という方はぜひ、無料相談も行っているのでお問い合わせください。
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