矯正を検討しているけれど、支払い方法や費用について不安を抱えている人は少なくありません。
この記事では、一括払いと分割払いの違いや、その他の支払い方法などについて解説します。
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目次
1. 一括払い or 分割払い|4つの矯正の支払い方法
大人の歯科矯正では、20万~200万円という高額な費用がかかります(費用について詳しく知りたい人はこちらの記事を参照)。
支払いの負担を抑えるためにも、4つの支払い方法について理解することが重要です。
- 一括払い
- クレジット払い
- 歯科医院・クリニックによる分割払い
- 医療ローン(デンタルローン)
(1)一括払い
一括払いとは、文字通り、矯正の総額費用を一度に全額支払う方法です。
一括払いの最大のメリットは全体的な費用が明確になることです。分割払いに比べると、全額短期間で支払うため、金利や手数料がかからず、全体のコストを抑えることが可能です。
ただし、一度に多額の出費が発生するので、まとまった資金の準備が必要です。
一括払いのメリット | 一括払いのデメリット |
・金利や手数料がかからないため、総額費用を抑えることができる ・歯科矯正は総額がわかりづらいが、一括払いだと総額を把握しやすい |
・まとまった資金がなければ選べない |
一括払いがおすすめの人
- まとまった資金を持っている人
- 総額費用を抑えたい人
(2)クレジット払い
クレジットカードでの支払いは、一括払いだけでなく、分割払いやリボ払いを選択することも可能です。
クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用する場合は、他の支払い方法に比べて金利が高くなることが多いので注意が必要です。
クレジット払いのメリット | クレジット払いのデメリット |
・分割払いやリボ払いにすると月々の支払い金額を抑えられる ・ポイントがたまる |
・他の支払い方法に比べて金利が高い ・支払い金額によっては医療費控除の対象にならない ・クリニックによってはクレジットカードに対応していないところもある |
クレジット払いはこんな人におすすめ
- 月々の支払い金額を抑えたい人
- クレジットカードのポイントを貯めたい人
(3)歯科医院・クリニックによる分割払い
クリニックによっては、独自の分割払いシステムを設けている場合があります。クレジットカード支払いよりも金利や手数料を抑えられるものが多いです。学生などクレジットカードの審査が通りにくい人にもおすすめの支払い方法となります。
歯科医院による分割払いのメリット | 歯科医院による分割払いのデメリット |
・月々の支払い金額を抑えられる ・クレジット払いよりも金利や手数料が低い |
・医院によっては導入していない ・支払い金額によっては医療費控除の対象にならない |
歯科医院による分割払いはこんな人におすすめ
- 月々の支払い金額を抑えたい人
- 学生などクレジットの審査に通りにくい人
(4)医療ローン(デンタルローン)
歯科矯正では、「医療ローン(デンタルローン)」を組んで分割払いを行うことができます。デンタルローンは、一般的な消費者ローンと比べて金利が低い傾向があります。
デンタルローンのメリット | デンタルローンのデメリット |
・月々の支払い金額を抑えられる ・クレジット払いなどよりも金利や手数料が低い |
・支払い金額によっては医療費控除の対象にならない |
デンタルローンはこんな人におすすめ
・月々の支払い金額を抑えたい人
(5)支払い方法別の料金比較|マウスピース矯正のhanaraviの場合
では、支払い方法によって具体的にどのような料金を支払うのでしょうか。
マウスピース矯正のhanaraviであれば、以下のとおりの金額になります。
一括払い | プランによって総額が異なる
・Basicプラン:30万円(税別) |
hanaraviによる分割払い | プランによって月々の支払金額・期間が異なる
・Basicプラン:1.65万×24回 |
クレジットカード払い | クレジットカード会社によって手数料などが異なるため、 金額については自身で問い合わせる必要がある |
デンタルローン | Basicプランで年率5.8% 84回払いの場合、月々4,700円~。 ※手数料はクリニックにより異なる |
2. 支払い方法を決める前に考えておくべき3つのポイント
矯正の支払い方法について検討している人は、「できるだけ安く済ませたい」「お得な金額で矯正を受けたい」と考えているはずです。
もちろん料金は重要ですが、料金だけを基準にして矯正を受けると治療の失敗につながる恐れもあります。
そのためまず以下の3点について考え、自分に合った矯正方法・クリニックを選ぶことが重要です。
- 総額を安く済ませたいのか?
- 一回ごとの支払額を減らしたいのか?
- 納得感のある金額で矯正したいのか?
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
3. 総額を安く抑えたい場合
総額を安く抑えたい場合は、以下の3つの方法を検討しましょう。
- 安い矯正方法を選ぶ
- モニターキャンペーンがないか探す
- 保険適用を検討する
(1)安い矯正方法を選ぶ
歯科矯正は、矯正方法によって金額が大きく異なります。そのため「矯正費用を抑えたい」という人はまず、以下の3つの安い矯正方法を検討しましょう。
- 部分矯正
- マウスピース矯正
- メタルブラケットの表側矯正
①部分矯正とは?
部分矯正とは、前歯だけ・歯一本だけなど、部分的に歯を矯正する方法のことです。
奥歯を含めた歯列全体を矯正する「全体矯正」よりも料金が安い方法になります。
部分矯正 | 全体矯正 | |
費用 | ・表側矯正の場合:30万~60万円 ・裏側矯正の場合:40万~70万円 ・マウスピース矯正の場合:10万~40万円 |
・表側矯正の場合:60万~130万円 ・裏側矯正の場合:100万~170万円 ・マウスピース矯正の場合:60万~100万円 |
メリット | ・気になる部分だけ気軽に矯正できる ・矯正期間を短くできる ・値段を抑えることができる |
・奥歯を含む歯列全体を矯正できる ・対応できる歯列が多い ・抜歯を伴う大きく歯を動かす矯正に向いている |
デメリット | ・咬み合わせまで治療できない ・適用症例が少ない |
・矯正期間が長い ・矯正費用が高い |
②マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯を動かす矯正方法のことです。
一般的な方法であるワイヤー矯正よりも費用が安く、期間が短く、痛みが少ない矯正方法となります。
矯正装置が目立ちにくく、取り外しが可能なため、矯正期間と結婚式などが被った場合でも安心です。
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。
③マウスピース
マウスピース矯正のhanaraviの事例としては、以下のようなケースが挙げられます。
上顎前突(出っ歯、口ゴボ)
症状 | 上顎前突(出っ歯) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約8ヶ月 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
すきっ歯
症状 | 正中離開(すきっ歯) |
---|---|
費用 | ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約6ヶ月 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
治療内容 | 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場 合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動か すことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先 天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中 に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療に よって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合 は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
ガタガタな歯並び(叢生)
症状 | 叢生(前歯のガタツキ) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約1年 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 こ の場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考え られます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
③表側矯正(メタルブラケット)とは?
ワイヤー矯正の一種、表側矯正も比較的料金が安い矯正方法です。
ワイヤー矯正とは、ワイヤーとブラケットを歯に装着して動かしていく矯正方法のことです。
歯の表側に矯正装置をつける「表側矯正」と、歯の裏側につける「裏側矯正」があり、表側矯正の方が費用を抑えることができます。
また、できるだけ費用を抑えたい人は、メタルブラケットなど、見た目が目立つ分費用が安い矯正装置を選ぶと良いでしょう。
表側矯正 | 裏側矯正 | |
費用の相場 | 60万~130万円 ※部分矯正の場合は30万~60万円 |
100万~170万円 ※部分矯正の場合は40万~70万円 |
メリット | ・矯正期間が比較的短い ・費用が比較的安価 |
・見た目が目立つ |
デメリット | ・見た目が目立たない | ・矯正期間が比較的長い ・費用が比較的高い |
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
(2)モニターキャンペーンがないか探す
矯正治療の費用を抑えるためには、「モニターキャンペーン」を活用することも一つの方法です。
モニターキャンペーンとは、治療のビフォーアフターの写真を提供したり、SNSで口コミを投稿したりする代わりに、割引価格で治療を受けるシステムのことです。
大幅な割引はほとんどないので、「モニターで治療費が無料になる」などのモニターには気をつけましょう。過去に詐欺が起こったケースもあります。
【参考記事】
(3)保険適用を検討する
歯科矯正治療は、自由診療であり、通常の健康保険の適用が難しいものです。
しかし、医師の診断がつく一部の症例では、健康保険の適用が可能なケースもあります。
保険適用が可能であれば、治療費用は大幅に抑えられます。
具体的には、以下の3つのケースに当てはまる場合は、保険適用することができます。
- 「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常
- 前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)
- 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)
(出典:矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは|日本矯正歯科学会)
自分が保険適用になるか気になる方は、無料相談を行っているクリニックもあるので、医師に相談しましょう。
4. 一回ごとの支払いを抑える方法
一回ごとの支払い金額を抑えたい人は、一章で解説した「1. 一括払い or 分割払い|4つの矯正の支払い方法」を確認してください。
以下の3つの支払い方法を選択すると、月々の負担を抑えることができます。
- 歯科医院・クリニックによる分割払い
- クレジット払い
- 医療ローン(デンタルローン)
5. 納得できる金額・内容で矯正する方法
歯科矯正は、自由診療にあたるためクリニックによって費用のバラつきが大きく、また矯正前・矯正中・矯正後にそれぞれ費用が発生するなど、総額費用が把握しづらい治療です。
そのため「思っていたより総額費用がかかってしまった…」と後悔してしまう恐れがあります。
加えて、料金だけでクリニックを選んだ結果、医師の技術不足などにより、なかなか治療が進まず、矯正期間が延び、結果として矯正費用がかさんでしまう可能性もあります。
そのため「納得できる金額・内容で矯正する」ことが重要になります。具体的には、以下の3点を抑えて矯正治療を行いましょう。
- 総額費用を把握したうえで治療を行う
- 価格を明示しているクリニックで治療を行う
- 矯正専門の歯科医師に治療してもらう
(1)総額費用を把握した上で治療を行う
歯科矯正は総額費用がなかなか把握しづらい治療です。そのため総額費用をきちんと把握できるクリニックを選ぶことも1つのポイントです。
総額費用を把握したい場合は、トータルフィー制を導入しているクリニックを選ぶようにしましょう。
①トータルフィー制とは?
トータルフィー制とは、あらかじめ提示された総額費用を支払うシステムのことです。
トータルフィー制で支払いを行うと、矯正装置の費用のほか、通院時の料金やリテーナー(矯正後に歯列を安定させる器具)の費用なども含めた料金の支払いを行うことができます。
トータルフィー制を導入しているか否かはクリニックによって異なります。
また、「なにが総額に含まれているか」はクリニックによって異なり、「リテーナーは別途料金がかかる」といったこともあるので、注意しましょう。
②処置別支払い制とは?
トータルフィー制と違って、治療を受けるごとに支払いを行う「処置別支払い制」というシステムもあります。
処置別支払い制では、検査費用や矯正装置料、通院費、リテーナー費などを都度支払います。
総額がわかりづらいシステムですが、途中で治療を辞めやすいので、「一回か二回、矯正を試してみたい」という人におすすめの制度です。
(2)価格を明示しているところで治療する
価格を明示している歯科医院を選ぶことは、矯正の支払いを納得できる金額に抑えるための重要なポイントです。
クリニックによっては無料相談を実施しているところもあるので、まず複数のクリニックで価格について問い合わせしてみるのも良いでしょう。
(3)矯正専門の歯科医師に治療してもらう
歯科矯正は、矯正専門の歯科医師でなくても行えるため、クリニックによって治療医の知識・スキルが異なります。
矯正のスキルが不十分な医師のもとで治療を行うと、イメージ通りに歯が動かなかったり、矯正期間が延長して料金がかさんだり、最悪の場合、歯根が露出するなどの健康被害につながったりする恐れがあります。
矯正のスキルを確認する際は、日本矯正歯科学会の認定医の資格の有無が1つの基準になります。
日本矯正歯科学会とは、歯科矯正において十分な知識と経験を持つ医師を認定している団体です。
信頼できる歯科医院で矯正治療を受けたい!という方は、ぜひhanaraviにお問い合わせください!
6. 矯正の支払い方法に悩む人のよくある疑問
最後に、矯正の支払い方法などで悩む人のよくある質問に応えていきます。
(1)矯正歯科・クリニックを選ぶポイントは?
矯正歯科・クリニック選びには、以下の4つのポイントを考えると良いでしょう。
- 専門性:矯正専門の歯科医師がいるか(日本矯正歯科学会の認定の有無を)確認する
- 矯正方法:自分にあった矯正方法を提供しているクリニックか確認する
- 支払い方法:トータルフィー制/処置別支払い制、利用可能な各種ローンを確認する
- アフターフォロー:治療終了後もメンテナンスが必要なことが多いので、アフターケアの体制が整っているか確認する。最近ではLINEなどを使って遠隔でフォローするシステムのクリニックもある
矯正歯科の選び方について詳しく知りたい人は以下の記事をご確認ください。
【参考記事】
(2)矯正のローンは何年かかる?
矯正のローンは、一般的に1~3年程度のものが多いです。
しかし、これはあくまで目安であり、実際の期間は借り入れ金額や毎月の返済額によって変わります。
たとえば、マウスピース矯正のhanaraviなら、月々1万6500~3万3000円の費用を1年半~2年ほどで支払います。
そのほか、月々4700円~で6年ほどかけて支払うデンタルローンも選べます。
(3)矯正料金は確定申告でいくら戻ってくる?
1年間に医療費が50万円かかり、医療費控除の対象となった場合は、確定申告で治療費の8万円程度が還付金として還ってきます。
戻ってくる金額は、所得金額によって異なります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
7. 矯正の支払い方法について悩んでいるならhanaraviで無料相談を
一括で支払いと分割、どちらがお得になるのか。ここまで解説したとおり、支払い方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、自分にあった方法を選ぶことが重要です。
また、矯正の費用について考える際は、上述したとおり、医師の信頼性の問題や、自分にあった矯正方法・クリニックを選ぶ視点の問題など、さまざまな視点から考える必要があります。
「できるだけ費用の負担を抑えて、信頼できる専門の歯科医師の矯正治療を受けたい」という人は、ぜひhanaraviの無料相談をご利用ください。
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